内容説明
寄生虫が寄生する先の生物(宿主)の脳に司令を出して彼らの行動を操作する生物の存在が、近年解明されつつある。宿主から恐怖心を奪ったり、ゾンビ化させたり、危険な場所へおびき寄せたり――。背筋がゾワッとしてしまうほどおぞましく、したたかな生態をもつ寄生虫たちの生き様を、人気イラストレーター・猫将軍の魅力的なイラストとともに紹介。
目次
はじめに
寄生生物とは
第一章 行動を操る
第二章 ヒトに棲む
第三章 おぞましい生き様
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
108
どろどろしたタイトルとイラストに惹かれ読んだ。こういったキモい生き物を扱った本は多いが、この本はそれらとは一線を隠していると感じた。 「行動を操る生き物」「人に棲む生き物」「おぞましい生き様」に分かれていて特に人に棲む生き物の章はキモい。生息地、特徴、人体にもたらす影響他医学的な記述もされている。本書の中でも触れているが様々な細菌やウィルスなどは自然破壊も要因の一つである世に放ったようなもの、には納得。潔癖症、虫嫌いは読まないほうがいいです。図書館本2022/03/02
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
43
寄生虫が寄生する先の生物(宿主)の脳に司令を出して彼らの行動を操作する生物についてかかれている。世の中にはこんなキモい生物がいるとは・・。一生、関わりたくないが、サナダムシは懐かしかった。2022/01/11
たまきら
38
読み友さんの感想を読んで。昆虫好きなので結構色々知っていましたが、知っていてもこのイラスト、この字体にぞわぞわしました。伊藤潤二さん系の「キモこわ」系です。…ちょっとユニークなところも。タイワンアリタケの造形はまるでツノゼミのようで、なにかそこにパターンがあるのかな?とちょっと思ったり。リベイロイアは知りませんでした!90年代に両生類の形成異常の写真を見た時、放射線汚染かな?と思ったっけ。メジナ虫が撲滅が近いこと、そしてこの寄生虫がアスクレピオスの杖のヘビの正体説も初めて知りました。2024/07/29
えっくん
30
★★★★★脳を操る寄生生物、人への寄生生物、おぞましい寄生生物の3部構成ですが、読めば読むほどグロさ、キモさがグレードアップしてゆきます。数々の寄生生物が不気味な絵とともに紹介されていますが、まるでホラー小説のようなプロローグや生物を擬人化した描写などもリアル感や悍ましさを助長させます。ウイルスや細菌へのワクチン開発は進んでいるものの人の寄生生物への治療薬やワクチンは進展していないそうで、致死率の高い寄生事例も多いようです。コロナウイルスに効果があるかもと言われたイベルメクチンも抗寄生虫薬だったんですね。2022/06/25
鯖
22
ハリガネムシに各種様々な寄生バチにゾンビ化させて操る冬虫夏草に日本住血吸虫にお好きな方にはたまらない本。うん、しんどい。イベルメクチンは寄生虫と戦うためのクスリであって、コロナは寄生虫じゃないのだとしみじみ。愛知県の知多半島に進出したと昨今話題になってるエキノコックスについても詳しい。ヒアリより桁違いにやばいと思うので、行政にそろそろ音頭を取って動いてほしい。ミヤイリガイは全部駆除はできたけども、キツネにそれをするのは現実問題として難しいだろうし。2021/10/17
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