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内容説明
「パパ活」とは、女性がデートの見返りにお金を援助してくれる男性を探すこと。主な出会いの場は、会員男性へ女性を紹介する交際クラブか、男女双方が直接連絡をとりあうオンラインアプリ。いずれもマッチングした男女は、まず金額、会う頻度などの条件を決め、関係を築いていく。利用者は、お金が目的の若い女性と、疑似恋愛を求める社会的地位の高い中年男性だ。ここにコロナ禍で困窮した女性たちが一気になだれ込んできた。パパ活は、セーフティネットからこぼれ落ちた女性たちの必死の自助の場なのだ。拡大する格差に劣化する性愛、日本のいびつな現実を異能のルポライターが活写する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
120
「自助」こそ大事と説いた某元首相にとって、パパ活女子がこれほど増えたのは喜ぶべき事態だろう。女性が文字通り体を売って(?)自助しているのだから、同じ考えを持つ人がいる現政権にとっても現状は望ましいか。しかし彼らは女性の総売春婦化をもたらした原因を知らないか、知っても無視している。すなわち中流階級の喪失と国民の貧困化、社会の変化に適応できない政治と官僚組織、根強い男性優位主義などは改めず、女性の犠牲の上に現状維持を図っている。既得権益層が強固な日本では、維新か敗戦に匹敵する衝撃がなければ改革など無理なのか。2021/12/29
海月
56
パパ活は犯罪ではないらしいと言うことがわかった。ただ男も男だけど女性も女性で酷いなと思う。オッサンだって働いた金で貢いでるのにその時間が等価って舐めてるのかと思った。商売してるんなら身を捧げよ(笑)おっさんは期待して貢いでるんだろーって感じたのは自分がまさに40入ったおっさんだからかね。 そりゃ若い子からしたらキモいのかも知んないけどそれでも一生懸命に生きてるんだぞ!って言ってやりたい。わかってたけどなんか胸糞が悪いです(笑)2025/06/02
たまきら
46
「名前のない女たち」を読んだとき(ああ、所詮著者は外野なのね。買う側でもあるのかもなあ…)と軽く失望しましたが、この本も同じ読後感です。切り込んでいるようでどこか買い手視線。「売れないパパ活女子」という章とか。「どうしてこうなるのかと溜息が出るほど(日本は)病んでいる」と語っている後書きが一番共感できました。2023/03/26
かず
46
★★★★、Audible。 パパ活は厳密な定義がない。男性側も女性側も多様な価値観が交差している。コロナ禍を経験したパパ活のリアルが書かれている。 「どうせ売春でしょ」では済まされない社会課題。2022/01/27
ミライ
31
女性がデートの見返りにお金を援助してくれる男性を探す「パパ活」の現場を取材した一冊。パパ活の実態は全然知らなかったが、Twitter・オンラインアプリ・交際クラブを介して出会うようだ。実際にパパ活をしている女性のインタビューも掲載されていて、自分の父親と同じくらいの年齢の男性とデートすることに対するぶっちゃけ意見が面白かった。パパ活が活況なのはコロナによる不況もかなり影響しているらしい。「パパ活」という日本のいびつな現実を知りたい人にオススメに一冊。2022/05/30
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