内容説明
発達障害のある子ども・若者たちの余暇活動支援に焦点を当て、支援の必要性、その背景理論、具体的な実践の数々について紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鳩羽
4
発達障害者への支援は学校や職場、家庭での問題解決が優先されがちだが、生活の質を上げることは自己肯定感を上げ、問題行動の減少にもつながる。そのための余暇活動支援について、余暇の意義や実践報告などを集めた本。体を動かす実践例もあるが、アナログゲームやTRPG、趣味トークのような、コミュニケーションが必要なものが、自発的にやりたいという趣味になっていくのが興味深い。参加者がルールを自発的に守らなければならないアナログゲームの成功体験が、実社会においての自信につながるというのは、まさに遊びの本質をついていると思う2024/05/02
みきすけぶんぶん
1
表題の通り余暇活動の支援者の文章を集めた本。余暇というものの位置づけを今まで深く考えたことがなかったが、余暇を自由に楽しむには自発性が必要であり、またそれは再び帰る場所なのであり、人生にただ彩をそえるものではなく、なくてはならないものだと定義されている。余暇を充実させるために工夫されていること、支援に対する思いや、使用されているツールも紹介されている。本書は主として支援にかかわる人が読むのだろうが、門外漢の私にも勉強になる。こんなオアシスがあれば人はすごく元気になれるのだろうな。2021/09/22