ゴルファーズ・キャロル

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ゴルファーズ・キャロル

  • ISBN:9784093567305

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内容説明

米国の人気作家が贈る感動のオマージュ小説。

 1986年のアラバマ。開催中のマスターズで、J・ニクラウスが伝説の勝利を収める直前。40歳のランディは、テネシー川の橋から身を投げようとしていた。若かりし日、今は亡き父親から現実的に生きるように諭され、夢を諦めたランディ。幸せな家庭を築いていたものの、幼い息子を病気で亡くし、治療費による借金苦に陥った彼は、愛する妻とプロゴルファーを目指す娘のためには自分が死ぬしかない、と思いつめていた。そんな彼の前に、かつて共にプロゴルファーを目指し、事故で亡くなったばかりの親友の幽霊が現れ「4人のヒーロー、4つのラウンド」を贈るという。ボビー・ジョーンズ、ベン・ホーガン、アーノルド・パーマーら往年の名プレイヤーたちとの不思議なレッスンを経た先にランディが見つけたものとは…。
 親子とは、夢とは、人生にもっとも大切なこととは――胸アツ法廷シリーズ『ザ・プロフェッサー』シリーズの著者が、80年代のゴルフシーンを背景にあたたかくファンタジックに描く、名作『クリスマス・キャロル』のオマージュ小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sam

52
ゴルフを描いた小説というだけで衝動買いしたため著者のことは知らなかったのだが、「ザ・プロフェッサー」シリーズで著名な作家とのこと。自らの半生を下敷きに愛と再生を描いた大人のファンタジー作品である。主人公が再生していく過程でボビー・ジョーンズやホーガン、パーマー、そしてジャックニクラウスまでゴルフ界のレジェンドたちが重要な役割を果たすのを楽しみながらも、あまりにファンタジーなストーリーで予定調和過ぎるし先が読めるな…などと思いながら読んでいたが、案の定最後にはしっかり泣かされた。悪くない作品だと思います。2021/12/14

しゃお

33
かつて家族の為に父の言葉に従いプロゴルファーになる夢を諦め弁護士となったランディ。再び家族を守る為に自殺を試みようとする中で起こる不思議な出来事。それを通じて赦しと前に進む事への気付きを得る姿が描かれていく、自己啓発的な部分もあるファンタジックな物語。諦める事、わだかまりを抱えたままである事は誰しもあるけれど、果たしてそれにどう向き合えばいいのか。ランディが受ける4つのレッスンの内容は偽善的なものに見えるかも知れなけど、それゆえ普遍的な真実として描かれ、家族を想い、ヒーローを想う描写に思わず目頭も熱く…。2021/12/12

ネコベス

30
プロゴルファーの道ををあきらめ弁護士になったランディ。幼い息子を病で失い多額の借金を背負い自殺を決意した時、死んだ親友の幽霊が現れる。失意のどん底にいる男が次々現れるプロゴルファーの幽霊に叱咤激励され前向きに生きる気力を取り戻すというフランク・キャプラの映画「素晴らしき哉、人生」のような肯定的メッセージに満ちた著者お得意の良質な人情物語。コテコテの分かりやすい自己啓発的常套句が多用されているが、苦境に陥っても胸を張ってより良く生きようという著者の熱い情念が伝わってくる。2022/01/10

26
教授の作家さんだぁ、と手にした作品。今作も、主人公は弁護士さんでしたが、法廷のお話しではなくタイトル通りのお話し。アメリカの医療費用って、大変なのね、と思った読後です…。2022/07/23

yarake isuke

9
BF。ゴルフに疎いので、感動が半分くらいだったが感動しました。ゴルフに詳しいおじさんは、涙なくしては読めないのではないかと思います。2023/05/04

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