BCGカーボンニュートラル実践経営

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BCGカーボンニュートラル実践経営

  • ISBN:9784296110933

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内容説明

経営の難題「脱カーボン」のシナリオと実践項目を示す
「カーボンニュートラル対策のスタンダード」ともいえる解説書

経営者を悩ます大問題が「カーボンニュートラル」である。世界のスピードに遅れれば致命的な事態も想定されるが、先走り過ぎると無傷では済まない。欧米中の政府がどう動くか、先進企業はどこまで進み、ライバル社はどの程度本気なのか。この先のシナリオは不透明であるからこそ、カーボンニュートラルに関しては「シナリオ・プランニング」のアプローチが欠かせない。本書を通してボストン コンサルティング グループが示している指針には納得感がある。

こうした「シナリオ分析」は本書にとってイントロにすぎない。多くのページを「日本企業が採るべき実践項目」に費やしている。それは、3ステップ10項目にも及び、「カーボンニュートラル対策のスタンダード」といってもいいくらい充実している。日本企業や海外企業の取り組み内容も豊富に記載しており、「先進企業はどこまで進み、ライバル社はどの程度本気なのか」を見極めることもできよう。

カーボンニュートラルにおいては「スコープ3」という考え方があり、サプライチェーン全体が対象になる。もし取引先がカーボンニュートラルを掲げれば無関係ではいられない。大企業だけでなく、中堅・中小企業も対応が求められる。その対応次第では、取引停止の可能性すらある。

「カーボンニュートラル」対応に不安を感じる経営者にとって、指針も実践項目も示した本書は救いになるはずだ。

目次

第1章 なぜ今、「カーボンニュートラル経営」なのか
1-1 カーボンニュートラルとは何か
1-2 なぜ今、カーボンニュートラルが必要とされているのか
1-3 どのような枠組みで推進しているのか
1-4 カーボンニュートラルは世界全体で実現可能なのか
1-5 各国はカーボンニュートラルを本当に推進するのか
1-6 カーボンニュートラルは、日本にとって実現可能なのか
1-7 日本は、カーボンニュートラルにどう対峙すべきか

第2章 「カーボンニュートラル経営」とは
2-1 企業は全体として何を行う必要があるか
2-2 ステップ1 準備をする
2-3 ステップ2 戦略を定める
2-4 ステップ3 着実に推進し、成果を示す
2-5 第2章のまとめ

第3章 カーボンニュートラル経営の要諦
3-1 カーボンニュートラル達成を難しくする3つの特性
3-2 カーボンニュートラル推進に向けた7つの要諦

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

74
あの「ボスコン」が書いたカーボンニュートラルに関する本。良くも悪くも教科書的に上手くまとまっていると思う。カーボンニュートラルとは何か?何故それが必要か?その中で企業はどのようにカーボンニュートラルを進めていくべきか?他の企業の例も挙げながら説明されている。「環境は金にならない。」「意識高い系の人達のもの」と言う時代から大きく変わって、今やビジネスのゲームチェンジャーとなるアイテムになってきた。こうした取り組みになるとつくづく欧州の企業は上手いよなぁと思う。日本はやはり出遅れ感あるよね。★★★★2022/05/30

Shin

13
会社の幹部に薦められて読む。最近何かと喧しい、そして本質が理解されていないカーボンニュートラルと、それを経営として実践するには、について極めて端的に書かれている。ポイントを押さえつつ無駄がなく、その気になればそのまま実践に繋げることもできる。ひと声1億円の一流コンサルのエッセンスとして、この値段で読めるのは結構お得かも。まあ、これを読んだだけで経営が変わるわけではないからこそ、この値段で売られているのだとも思う。いずれにせよ、企業のCN担当者の方は読んでおいて損は無いはず。2022/02/07

my

4
Kindleで。コンサル本、総論を網羅的に纏めてくれている。ESGやカーボンニュートラルに取り組まないと資本家から評価されず、資金調達も出来なくなる点は他書も読んでよく分かった。 具体論として、資金が限られている中小企業がこのテーマにどう取り組むかについての本があればなぁと思う。2022/03/13

ちさと

3
全体から読み解く。難しい理由も提示。とにかくチャンスに変えること、評価機関を意識して開示しろ。とにかく小さく砕いて現実的なところから着手しPDCAを回していくしかない。2022/08/10

じゅんぺい

2
カーボンニュートラルに帰する要素が体系的、事例も豊富に書かれているので、今後対峙する経営者、実務者にとって目安になりそうな本。戦略コンサルの書いた本だけあって、全体像を平易に網羅的に記載してくれてる印象。2024/01/15

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