角川文庫<br> 日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」

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角川文庫
日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」

  • 著者名:門田隆将【著者】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • KADOKAWA(2021/11発売)
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  • ISBN:9784041119884

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内容説明

1985年3月、イラク軍はテヘラン空爆を開始。在留邦人を救い出したのは、日本ではなくトルコの救援機だった。国家が真に守るべきものとは何か。日本の「自衛」問題の本質に迫る緊迫のノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ナギ

26
‘’行列‘’で有名な北村晴男弁護士の推薦書という事で読む事にした。涙が止まらなかった。日本という国がいざという時に何の役にも立たない。憲法9条の呪縛から逃れられないからだ。世代が変わっていくが、まともな政治家や官僚が出て日本がまともな国際国家になる事を願ってやまない。いつか来るだろうか?そんな日が……国民の意識が変わらないと無理だろう。平和ボケしてる場合ではないと思った。2022/03/04

鉄人28号

12
☆☆☆☆ 再読。1985年、イランイラク戦争の最中に発生したイラン在住邦人救出の迷走顛末(トルコ航空によって救出)。1990年、イラクのクウェート侵攻時における在クウェート大使館員を人質の盾としたフセイン政権からの救出劇(アントニオ猪木の尽力)。いずれの事件においても日本政府の対応が腹立たしい。とても主権国家とは思えない。主権国家としてとしての第一の使命は自国民の生命・安全を守ることではないのか。政府・官僚にはその力が全くなく、外国の力に頼らざるを得ないとは何とも情けない。外務省の対応は国賊的である。2023/02/20

スプリント

12
外務省をはじめとする役人のダメさ加減に憤りを感じる。 2022/01/03

ミナ

12
今年のアフガニスタンへの自衛隊機派遣は歴史的だったのか…。あまりの成果のなさにこれだから…感が否めなかったが、こうして読んでいくと成果はどうあれ凄いことだったのだな。領土、国民の生命、財産を守ることが国家の使命なのに、守ろうとしない日本は果たして「国」と言えるのか?有り難い憲法によると「平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」のだものね。全ては周りの国頼み。学校で杉原千畝を持て囃すようになったけど、実際の今の日本人はこの有様。恥ずかしいの一語に尽きる。2021/12/29

shun

7
2022年16冊目。退院後1冊目。1890年のエルトゥールル号遭難事件のことが詳しく書かれている本なのかと思ったら違っていました。イラン・イラク戦争、湾岸戦争、イエメン内戦、リビア動乱における在留邦人の脱出に関して、日本政府は何もしなかったということが描かれています。日本という国が嫌いになりそうです。文庫版あとがきを読むと、更にそう思えてきます。在外邦人等の保護措置を実行するための3要素に関しては、言いたくはないが、頭がおかしいとしか言いようがない。もっと多くの人に読まれてほしい作品です。2022/04/03

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