執権義時に消された13人 闘争と粛清で読む「承久の乱」前史

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執権義時に消された13人 闘争と粛清で読む「承久の乱」前史

  • 著者名:榎本秋【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • ウェッジ(2021/11発売)
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  • ISBN:9784863102446

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内容説明

■「鎌倉殿」とは鎌倉幕府将軍のことであり、頼朝の周囲を13人の側近(御家人)が支えていた。頼朝の死後、彼らは激しい内部抗争を繰り広げるが、その中で最後まで生き残り、将軍にかわる「執権」として権力を手中に収めたのが、13人中もっとも若かった北条義時である。戦前は、ライバルをはじめ、実父、源氏将軍、上皇・天皇を排した所業から「暴君」とされたこともあったが見方を変えれば、数々の闘争に勝ち続け、最高権力者として君臨できた日本史上でも稀な人物でもある。鎌倉初期から承久の乱までを駆けぬいた2代執権・義時が勝ち続けた理由はなにか?なぜライバルは義時に歯が立たなかったのか?敗者として歴史の闇に消された13人の歴史人物に焦点をあて、執権義時の黒すぎる生涯を見ていく。

[目次]
序 章 「鎌倉殿の十三人」と合議制
第1章 頼朝側近・有力御家人を次々排した北条氏
第2章 合議制で台頭し実父を排した義時
第3章 三代将軍を排し執権政治を確立した義時
第4章 倒幕勢力をねじ伏せ幕府を盤石にした執権義時
終 章 執権義時を消したのは誰か

<著者略歴>
榎本 秋 (えのもとあき)
1977年東京生まれ。文芸評論家。歴史解説書や新書、評論や解説などを数多く手がける。代表作は『世界を見た幕臣たち』(洋泉社)、『殿様の左遷・栄転物語』(朝日新書)、『歴代征夷大将軍総覧』『外様大名40家』『戦国軍師入門』『戦国坊主列伝』(幻冬舎新書)、『将軍の日本史』 (MdN新書)など。福原俊彦名義で時代小説も執筆している。

※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『執権義時に消された13人 闘争と粛清で読む「承久の乱」前史』(2021年11月17日 第1刷)に基づいて制作されました。
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

77
4名の官僚を除いた合議制の残り9名。異質な梶原景時は論外だが、自爆・時政に翻弄された畠山重忠・平賀朝雅・宇都宮頼綱、黒幕・政子に手玉に取られた比企能員、源氏復興の幻影に惑わされた泉親衡、そして兄弟喧嘩の延長戦の三浦胤義。安達盛長と三浦義澄の病没と、存在感の薄い足立遠元や八田知家。最後は、義時と和田義盛のH2H。うん?表題に違和感。存在感があるのが、三浦義村。黒幕・政子と汚れ役・義村の表裏で幕府を支える構図。2022年の大河ドラマに向けて、掲載コラムを含めて初期首脳陣と得宗専制の土壌形成の予備知識に一助。2021/12/12

さと

50
どうしてもドラマのキャスティングと重ねてしまうが、“脚本家によって作られたもの”から、自分で楽しむものにしたくて読んでみた。私たちが事実として認識しているもので史料あるものはそれほど多くはなく、当時の情勢などから推測されるものも多い。陰謀説あり、黒幕説あり、ちゃんと学んでドラマを見ると本当に面白い(今頃…)戦乱の世とビジネス社会を同じ“生存競争”として捉え、現代のビジネス社会において役立つ考え方、戒めとなる教えも綴られている、今より熾烈な社会を生き抜いた彼らから学ぶ事は多いのかもしれない。2022/03/05

だまし売りNo

28
江戸時代の外様大名改易のようなものだろう。 2022/10/09

スプリント

15
鎌倉幕府の礎を築いた人々の大多数が粛清されている。 ただ有力御家人や坂東の国衆が粛清されているのに対して京から下ってきた文官は粛清から免れており、政権を安定させるための不安要素のみ刈り取られた印象。2022/07/24

はるま

15
初読作家 著者略歴をみるに文芸評論家 wikiってみるにラノベ関係の本の執筆もされてるマルチな方のようだね まさしくNHK大河ドラマの関連本で、かなり読まれる方が増えるのではないかな?ちょっぴり先取りし過ぎちゃった感だね 鎌倉時代は北条氏による執権政治ということはなんとなくの日本史を専攻していた(高校時代ね 理系なんだけどね 圧倒的に地理の選択の友達が多かったけど)覚えてたけど 本作を読んで改めて恐るべし尼将軍北条政子と弟の義時の協力タッグはライバルを蹴散らしてのしあがった強者ということがよぉくわかったね2022/04/30

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