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内容説明
日本編、海外編、疾風編に続く「怒濤編」は「フェアプレイの向こう側」。
ミステリー界の至宝が語る輝ける最新評論集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
107
新本格派の作家で評論家としても一流なのは法月さんしかいない。その批評はどれも鋭い切り口でミステリの諸問題に切り込み、専門家よりも質は高い。本書も単純な書評集ではなく、深く考えなかったり読まずにいた諸作品を新たな切り口から巧みに腑分けしていく。あの複雑怪奇な『死霊』を死体なき殺人ものとして解析したり、今世紀初期の作家の模索から特殊設定系の発展を跡付けるなど研ぎ澄まされたナイフを見る思いだ。優れた批評を読めるのは嬉しいが、長編発表が久しく途絶えているのは淋しい限り。評論も区切りつけて本業に精を出してほしいが。2022/04/26
kokada_jnet
60
殊能将之、山川方夫、小林信彦という作家たち。ジャック・ヴァンス/スタージョンによるエラリー:・クイーンの代作について。これらのジャンル越境者について論じた文が、この著者にしか書けない内容で、印象深い。2022/01/10
ハスゴン
34
ぎっしり詰まった書評が読み応えあります。しばらくしたらまた読み返したいと思いますが、次は何を評論するのか気になります。2021/11/19
タカギ
26
論文を読んでいるみたいだった。私は書評が好きで、参考にするほうだと思う。中でも、専業の書評家よりちょっとファン心理の入った作家さんのそれのほうが好き。有栖川有栖先生や三浦しをん先生を頼りにしている。それらに比べると、法月先生はもっと専門家っぽい。北村薫先生に近いかも。深木章子、岡田秀文、竹本健治、山川方夫、福永武彦、筒井康隆が読みたいと思った。2022/01/10
本木英朗
22
日本の現役本格ミステリ作家のひとりである、法月綸太郎の評論集最新作である。小野不由美や殊能将之などが出てくる「第一章 平成」、江戸川乱歩、連城三紀彦などが出てくる「第二章 昭和」、そしてエラリー・クイーンやG・K・チェスタトンなどが出てくる「第三章 海外」まで、どれ度これも凄かったよねえ。まあ、俺には、第一章の大半の先生は読んでいなかったけれども、それも含めていいという感じだろうか。また折に触れ読もうと思う。2021/12/12
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