内容説明
全身に無数の傷を受けて死んでいたベストセラー作家、同じアパートで刺殺された主婦――犯人を異常なまでの憎悪に駆りたてたものはなんだったのか? 二重殺人の謎を追い雪のアイソラを駆ける刑事たちの前に浮かび上がる恐るべき真実とは? 警察小説に恐怖の味を加えて描いたシリーズ異色作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
32
1995年3月3日読了。87分署シリーズ第34弾。エド・マクべイン、2005年永眠。 自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。(2020年11月15日入力)1995/03/03
bapaksejahtera
7
87分署シリーズとしてはほぼ半ばの作。マクベインもややダレたかと思ったがまずまずに纏め上げたという所である。とは言っても、殺された作家の主力作品「幽霊」にはゴーストライターがいたというオチが面白かったわけではない。キャレラ刑事は霊媒を自称する女に連れられて幽霊体験をするのだがその霊媒自身本作でそれなりの透視能力を示したのに幽霊を見るのは初めてと告白するのがそれらしくて良い。事件の解決に霊体験が貢献した訳でもない。キャレラのキャリアの中に一場のエピソードとなったに過ぎないという結末が現実的な捌き方となった。2020/07/11
八百蔵
1
87分署シリーズ№34.精神異常者の犯罪が続いていたら、今度は幽霊。まだまだ相変わらず混迷中では。犯罪は常識的な線だが、幽霊周りの話がなんとも消化不良。キャレラ中心の話ばかりなので、キャレラに対する女の誘いも必然的に多くなっていたが…遂に?初期作の持ち味だった並走する事件を扱う緊張感とは、大分遠いところに来ている。2021/06/10
もぐもぐチョビたん
1
87分署シリーズ♪モンローまだ体調悪いのか(x_x)不幸な男オブライエンも健在。日本料理嫌いなフジワラ昇進おめでとう(o^∀^o)でも私はマイヤー・マイヤーが一番好きだなぁ。忍耐強さを学ばなければ(笑)テディも可愛いから好き☆今回はクリスマスシーズンで犯罪てんこもりでどたばただけど怪談なんだな。冬に余計寒くなるね。2013/05/09
ゴリゾウ
0
幽霊 87分署シリーズ(38)/井上一夫 訳/アイソラの街にはキノコのように死体が次から次へと現れる。クリスマスを四日後にひかえた、雪の日とて例外ではない。歩道で胸をひと突きされた女が横たわっていた。そのすぐ近くのアパートでは、幽霊屋敷の体験記が大ベストセラーになった作家グレゴリー・クレイグが全身に無数の傷を受けて死んでいた。『カバー』 #17712004/05/19
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