ハヤカワ・ミステリ文庫<br> われらがボス

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ハヤカワ・ミステリ文庫
われらがボス

  • 著者名:エドマクベイン【著】/井上一夫【訳】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 早川書房(2021/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150707538

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内容説明

吐く息も凍る一月のアイソラ――六人の男女は溝の中で折り重なるように息絶えていた。刑事たちも思わず眼をそむけるこの残酷な大量殺戮は、数日後行われた一人の男の供述によって、驚くべき真実を暴き出した。拮抗するギャング団の三つどもえの抗争が生んだ、この血塗られた殺人の真相とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

66
(2023-144)「87分署シリーズ」第28作。真冬のアイソラ市の工事中の溝の中に遺棄された6人の身元不明の全裸死体。やがてそれは愚連隊達の抗争の結果と判明する。タイトルから87分署刑事課の「ボス」ピーター・バーンズが活躍する話かと思ったら、愚連隊達のリーダーのことだったのですね。キャレラ達が行う捜査の過程と逮捕されたリーダーのモノローグが交差するいつもとは違った形式の物語でした。★★★+2023/12/04

セウテス

60
87分署シリーズ第26弾。本作は構成の仕方が変わっており、いつもの捜査パートと犯人の供述パートが交互に進行するスタイルです。実験的な作品らしく、愚連隊の抗争の末に起こるべく起きた悲劇を、一つのグループのボスの供述で明らかにして行きます。もう一方の捜査パートはキャレラとクリングが、ある男が何故死ぬ事になったのか、謎を追って行きます。残念ながらサスペンス感が上手く機能しておらず、更には表現したかったと思われる、やりきれなさと不条理さが伝わって来ないと思う。文庫では3作目となっているが、是非発表順で読むべき。2016/08/15

GaGa

40
案外シリーズの中では実験作の一つでもある作品。ギャング団の勢力争いからたどり着いた悲劇を描く。ただ、案外良く読むといい加減な部分が多く、サスペンスのカテゴリーに置いても中途半端な作品となってしまった感は大いにある。これなら「死にざまを見ろ」の方がずっと面白いかな。発表と文庫化のズレが大きく、文庫では三番目ぐらいに出されてしまい、当時の読者を混乱させた作品でもある。2013/03/12

背番号10@せばてん。

31
1991年4月26日読了。87分署シリーズ第28弾。エド・マクべイン、2005年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。(2020年3月20日入力) 1991/04/26

あら

6
愚連隊のボスが抗争を終わらせるために一つの街を支配し尽くしてやると決めたんだと話し始める。どうやら警察に捕まって供述してるらしい。逮捕に行き着いた刑事たちの捜査も並行して描写される。終盤少年たちが刑事に事務的に扱われて違和感と恐怖を感じてる描写にしみじみする。手榴弾投げ込んで建物爆破させ逃げて捕まって、まだそんな感覚なんだ。若いって怖いなぁ。2025/03/22

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