ハヤカワ・ミステリ文庫 斧

著者名：エドマクベイン【著】/高橋泰邦【訳】

早川書房（2021/11発売）

• ISBN：9784150707699

内容説明

血に香りはない。斧で老人が脳天をぶち割られている地下室の殺人現場に、キャレラは思わず息をのんだ。被害者はビルの管理人で、片手間に薪割りをしていた。こんな老人を誰がどんな理由で……彼は重い足どりで捜査を開始したが……残虐このうえない殺人の謎を追う刑事たちが見たものは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[KAZOO]

いま昔読んだハヤカワ・ミステリを再読しつつあるのですが、この作品は事件が衝撃的な割にはその後の展開などが地味でほとんど内容を忘れてしまっていました。いまの警察官の状況というのはあまりわからないのですが、当時のニューヨーク警察の事情がよくわかります。

2016/09/15

[GaGa]

８７分署シリーズの中で一番地味な作品だと思う。シリーズ後半はいろいろと新味のない作品が多いもののこの作品以上に地味なものは見当たらない。久しぶりに読み直してそれを実感。でも、いつかこのシリーズが見直されて、ぼちぼち復刊されたとしても本作は中々難しいぞと思うと貴重な作品かも知れない（笑）

2013/03/13

[背番号１０＠せばてん。]

1998年1月27日読了。87分署シリーズ第18弾。エド・マクべイン、2005年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。（2019年2月1日入力）

1998/01/27

[risako]

このシリーズの何がよいって、のっけから事件が起こること。ビルの管理人のむごたらしい殺害現場（読んでいてちょっと辛い）から始まる衝撃的な出だしに比べて、その後の展開は地味。それでもすらすら読めてしまうのは、登場人物同士の軽妙な会話（コットン・ホース、テディ久しぶり！）と、アイソラ（NY）の人種差別の現状とか文化とか日常の様子とかが自然と垣間見られるだからなのだろうなぁ。キャレラの子どもがいつの間にか大きくなっていたのにもびっくり。

2018/10/31

[もぐもぐチョビたん]

87分署シリーズ♪本署の面白刑事コンビはマイアミにバカンス中と(笑) 似たようなコンビ出てきたけど(￣▽￣;) 今回はいろんな親子が出てきたなぁ。 息子たち、がんばれ☆

2013/04/14