ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 10プラス1

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ハヤカワ・ミステリ文庫
10プラス1

  • ISBN:9784150707682

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内容説明

一日の勤めを終えカルヴァー街を歩いていた男が眉間をぶちぬかれ、そして街角で男たちを待っていた売春婦が、銃声一発、喉を……刑事たちの必死の追跡をあざ笑うかのように起きた連続殺人劇! 狙撃者がねらう次のターゲットとは誰か? 死んでいった者たちの過去に横たわるものは……?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

33
マクべインの87分署シリーズでは案外少ない純粋なミステリー。ただ、こういうテイストで話を進めるとトリックが甘く、本来のテイストを崩してしまうことも事実で、中々痛し痒しなストーリー。でも、B級映画的な面白さはあると思っていたら、実際にB級映画として作られていた(笑)。2012/11/13

鐵太郎

14
高性能ライフルによる連続狙撃射殺事件が起きます。犯人も、犯行の動機も、五里霧中。お馴染み87分署の刑事たちが捜査に当たりますが、全員がこの難事件に取りかかるわけではない。キャレラを中心とした数人が中核となり、他の分署からの応援も頼んで捜査が進むところがTVドラマと違ってリアル。警官の取り調べ方法などは、今の規制されたやり方からみると驚くほど乱暴なものなのですが、当時はこれが普通だったのでしょうね。最後にあぶり出された犯人の、家族への複雑な思いが哀れですが、だから許されるわけじゃないよね。2020/02/10

Ribes triste

8
87分署シリーズ。キャレラが手がかりを見出せないままに、次々起こる狙撃殺人事件。無差別殺人かと思われたその裏には、思わぬ関係性が。人間の善悪の両面を容赦無く描くマクベインの筆致に、読んでいて辛くなる。2017/01/08

oskrt

2
冷酷な大量殺人事件を扱っているが死の描写は詩的で美しい。一転して家族の哀しみはウェットで胸に迫る。そして捜査は客観的に淡々とすすむ■こういった自在な書き分けこそがこのシリーズの特徴であり作者の高い技術を示すモノだと思えてきた。面白かった■いつも通りラストは一気だが、余韻を持たせながら刑事達は次の事件に向かう。安心して読めるシリーズの一作になっていた2019/08/30

アーチャー

1
なぜかフランスで映画化された作品。主人公をこれまたなぜかジャン・ルイ・トランティニアンが演じておりましたね。

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