内容説明
ハーブ河の上に春の微風が吹きはじめて間もない頃、アイソラの街に時ならぬ爆発音が鳴り響いた。現場に急行したコットン・ホースが目にしたもの、それはベッドに横たわる一組の男女の裸の死体だった。遺書もあったし、第三者がいた形跡もなかった。明らかに、覚悟の心中と思われたのだが……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
39
再読。久しぶりに読むと案外真っ当なミステリー。ただこの小説で一番のインパクトは傷心のバート・クリング刑事。そういえば、この小説を初めて読んだ時が中学生の頃、ガーターベルトというものをその時初めて知りました。いろいろ小説から教えてもらったのだなあ(笑)2013/02/01
鐵太郎
16
ガス爆発事件の中心で発見されたのは、ベッドの中でパンツとパンティをはいただけの裸の男女がガス中毒死した姿。日本なら即・心中という言葉が出て、この訳文でも心中といっているが、英語にはそんな言葉はないはず。では、共に死んで終わりにしようという行為は、英語圏ではどうなるのかな。しかし、待てよこれはなんかおかしくないか、と思ったのは87分署の刑事たち。執拗な捜査にもかかわらずなにも出てこず、迷宮入りとなった後でコットン・ホースがひらめいた。もしかしらたら、犯人はあいつじゃないか。これは殺人事件じゃないか。2020/02/06
bapaksejahtera
8
87分署シリーズ16作。クレアが死んで間もなく、彼女の恋人だったバート・クリングまだ壊れたまま仕事に臨む場面がある。主役はキャレラだが分署の皆がコステロを含めて概ね登場。ガス自殺が爆発を引き起こし、と当初はみなされた事件に、捜査が進むうち殺人の疑いが出る。捜査は次第に難航し、最後の最後に意外な犯人。殺人の手段さえ設定されれば、ちょっとした気持ちの揺らぎが動機を引き出し、殺人が実行されると言う話題が小説の冒頭に振られ、それがこの事件に繋がる。シリーズ愛読者はスイスイと読めるが、ややつなぎ作業の感がする作品。2021/07/21
きりん
5
これ、題名は"愛のような"が良くないかなぁ?愛のような愛じゃない、でも…という悲しい動機。わたしはなんか気持ち分かる。分かってしまう自分も嫌だけど。そういう原罪のような人間のエゴ的な愛情で、淡々と殺人をし、淡々と証拠を消す、その感じもリアル。2024/02/17
硯浦由咲
3
「87分署シリーズは順を追って読まなくても構わないがホープ弁護士シリーズは順番通りに読むべし」とどの本かの解説にあったけど、やっぱり順番通りに読むべきだね。結構このシリーズ、馴染みなキャラクターも死んでったりするし。これからはなるべく順番守ろ。でもシリーズ最終巻が手元にあって悩ましい(笑)2016/07/06
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