内容説明
四月は淑女。街は彼女を迎えると急にうきうきする。電話魔がラスキン婦人服店に脅迫電話をよこしたのは、そんな朝だった。店を立ちのかないと、お前を殺す――悪戯にしては度がすぎる。だが、必死の捜査にもかかわらず、脅迫電話は23軒の店に飛火した。しかも、事件と関連があると思われる死体が見つかり、事態は緊迫の度を強めた。果たして、電話魔の真の目的とは!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
21
嫌がらせ電話があちらこちらで鳴り響く。その一方で、靴だけ履いた射殺死体。さらには、街中で起きる爆発。これらが混然一体となって物語が進行する。これまでのシリーズとはちょっと違う雰囲気だし、犯人たちの中心人物「つんぼ」は不思議な消え方をする。コメントを読むと「つんぼ」は再登場し、長いシリーズになっていくらしい。面白いのかもしれない。それにしても、キャレラは本作でも銃創を負う。無事に生き延びたのだけど、奥さんのエディの気の毒なこと。2026/04/04
鐵太郎
14
のちに「デフ・マン」と呼ばれる87分署の刑事たちの不倶戴天の敵が、いよいよ登場します。このころはまだ「つんぼ」と呼ばれていたのか。今だったら放送禁止用語だよね。彼が何をやったのかというと、ホームズ譚をアイディアにしたらしい大がかりな陰謀。おお、すごい。しかしこの回、なんとキャレラがこの「つんぼ」に撃たれます。撃たれて、そのまま3時間放置された彼は発見された時には死亡と思われました。さあ、彼の運命は。 ──彼はすっかりこのシリーズの主人公格になっていたんだねぇ。2019/09/06
アヤネ
5
87分署シリーズ12作目。電話魔がラスキン婦人服店に脅迫電話をよこしたのは、そんな朝だった。 店を立ちのかないと、お前を殺す─悪戯にしては度がすぎる。 だが、必死の捜査にもかかわらず、脅迫電話は23軒の店に飛火した(Aga-search)。。。今回、またまたキャレラが撃たれ、大ピンチに。殺人犯人の「つんぼ」は凶悪な上にとても頭が切れる男だ。今回はたまたま銀行強盗は未遂だったが、また出てきそう。2017/04/27
yi120
3
古典警察小説ですが時々読みたくなる。他のレビューにもある様にダイハード3にそっくり(笑)85ページのデフ・マン確率論の能書きには笑えます。キャレラがまさかの・・無事で何より。決着を付けたのは、なんと登場人物覧にも名前のないパトロール警官でした。このシリーズは無駄な会話、ダレ場になりかねない箇所は結構あるが、そう感じないのはやはり読み手と相性が良いのかな。 2026/02/10
risako
2
87分署シリーズ12作目。ホームズの『赤毛組合』へのオマージュ的なストーリーらしく、ユーモアたっぷりの語り口もしゃれている。読むたびに思うけど、これだけ古い作品なのに、その面白さたるや、今の時代に読んでも少しも色あせていない。これだけの名作シリーズがほとんど絶版だなんて、本当にもったいないと思う。2016/08/24




