内容説明
雨あがりの四月のある日、87分署の刑事部屋では、五ドルを騙しとられたというニグロの小娘が泣いていた。だがこの娘は金で済んでよかった。その日ハーブ河に浮んだ水死体の女は結婚詐欺にかかっていた。しかも、親指と人差指の間には忌わしいハートの刺青が! 好評のシリーズ第四弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
35
再読です。しかし、初期の87分署シリーズはとにかくわくわくさせられる。警察小説としてだけではなくミステリーとしての要素も本書ではあり。何よりもラストのキャレラの反応は日本人では到底理解できないものではないだろうか、とくに大阪の市長とか(笑)シリーズ序盤の傑作の一つです。2012/07/06
tom
21
エド・マクベインは、読んでいて楽しいと思う。訳者は後書きに「読み終えた後、作中の人物が、なおも頭の中で息づいているのを感じる」と書いてあるけど、ほんとうにその通りだと思う。この訳者、ホーンブロワー・シリーズを訳した人。このシリーズも、大昔にずいぶん読んだなあという懐かしい気分に。そして、キャレラの奥さんテディが夫を喜ばせるために肩に入れた黒いチョウチョの刺青を見せるシーン。これに既視感。昔読んだはずの警察小説だった。2023/10/23
鐵太郎
15
詐欺事件と女性を狙う殺人の、二つの連続事件を追うことになった87分署の刑事たち。もしもうちょっと運がよければ、というすれ違いが立て続けにおき、いらいらはらはらどきどきです。スリリングですねぇ。スティーヴ・キャレラ二級刑事の聾唖者の妻テディの意外な大活躍がお見事。面白いけど、うーんやっぱり半世紀前のアメリカ。今とは全然違うね。そういえば「刺青」という訳語はともかく翻訳文は生き生きしてます──と思ったら高橋泰邦さんだった。あとがきが、なぁ。(笑)2019/02/13
あおさわ
12
今回もといいますか、二つの関連の「ありそう」な事柄が 「ありそう」というだけで終わってるのはミステリー的に残念ですが。 あくまで警察小説だからでしょうか;けど今回は前から好きなキャレラ刑事の奥さん、テディさんががんばった!後半、危険と知りつつ犯人を単独尾行するところ、ハラハラドキドキしました…! ハッピーエンドでよかったです!うーん、でもいくらきれいでも刺青いれなくても。(日本人的感覚)ちなみに、ちょろっと日本の話が出てきましたが 「あの国(日本)からきたようながらくた」という言葉がありw隔世の念・・・。2015/12/27
アヤネ
7
雨あがりの四月のある日、新緑の香りが漂う刑事部屋で黒人の娘が泣いていた。詐欺に遇い、金を巻き上げされたのだ。だが、この娘は金で済んでよかった。その日ハーブ河に水死体で浮かんだ女は結婚詐欺にかかったのだ─そして親指と人差し指のあいだには忌わしいハートの刺青が……(aga seachより)。。。。シリーズ4作目。この本では、キャレラの奥さまテディが大活躍。ハラハラしたよ~。次へ。2016/12/16
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