宝島社文庫<br> トギオ

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宝島社文庫
トギオ

  • 著者名:太朗想史郎【著】
  • 価格 ¥586(本体¥533)
  • 宝島社(2021/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784796680103

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内容説明

第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。選考委員を驚愕させた衝撃の問題作!
「ブレードランナー」の独創的近未来、「AKIRA」の疾走感、「時計じかけのオレンジ」の暴力。21世紀不良少年はもうひとつのTOKIOを漂流する。

捨て子の「白」を拾ったがために、大きく狂いはじめる主人公の人生。家族は村八分に遭い、主人公はクラスメイトから生々しく執拗ないじめを受ける。村を出た主人公は港町に流れ、やがて大都会・東暁(とうぎょう)を目指すことに。生き抜くために悪事に手を染め、殺伐とした東暁で地べたを這いつくばって生きる主人公が唯一気にかけていたのは、村に置いてきた白のことだった――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこまーぶる

63
頭の中がチンプンカンプンになってしまった一冊でした。このミス大賞作なので期待して読み始めたんですが、さっぱり内容が理解できず、あらすじにもついていけずただただ文字を目で追っていたという状況が続きました。この話はミステリーなのだろうか?ファンタジーなのだろうか?いずれにしても、大賞に選ぶこと自体どうなの?と問いたくなりましたね。それにしても、この本を理解できる人に出会ったら尊敬に値しますね(言い過ぎかな?)。という事で、頭の中に?????を浮かべたい方におススメしたいと思います。2015/10/31

眠たい治療家

63
「白」を拾ったことで狂った健と家族の日常。狂った歯車は戻らず、殺伐とした日常に落ちていく健。そんな健が死んで一世紀経た今、その生涯の足跡を尋ねまわる客人がいた。恐ろしく不親切な小説だった。そして、それが恐ろしい牽引力を持っていた。冒頭から不可解な書き出し。重要な登場人物や小道具の説明すら不十分なまま進む物語。まるで読者の存在を無視した文章は特異だ。近未来を彷彿とさせるSF的世界観。『AKIRA』『バイオレンスジャック』等と同じ雰囲気がある、荒れ果てた未来の日本のような時代設定。私的には面白く読めた特異作。2011/11/20

takaC

61
恐れ入谷の鬼子母神。ダラダラ読みが不可能な一冊でした。電車読みでもキツかった。次回作とやらはまだ出ていませんね?心してかからないとな・・・2014/06/29

アイゼナハ@灯れ松明の火

47
『さよならドビュッシー』と同時に『このミス』大賞を受賞した作品。でもミステリではないよね、これ。世紀末的な様相を呈した、ここではないどこかを生きたある男の物語。何だろう?らしさに溢れているというのか、凄く引き込まれて読んでしまったのは確か。自分は傍観者だから何も感じない、というのはたぶん間違いで、しっかり観ているからこそ溜まってくるものもあるんだろう。水神ビルの壁に描き出されたクラゲリラ。そこにロマンはなかったのかも知れないけれど、それは掃き溜めの中でも忘れられなかった大切なものだったのではなかろうか。2011/03/06

Bugsy Malone

34
死んでから1世紀程経つ主人公の「僕」。その記憶が語り始める「僕」と幼い頃拾った弟「白」の物語。近未来なのか架空の都市なのか、設定や登場する物などに対する一切の説明も無いまま物語は進んでゆく。何が面白いのか自分でも解らず、唯、「僕」の冷めたような視点で淡々と語られる物語に付いて行く。そんな思いで読んでいた。「このミス」大賞受賞作。しかしミステリーでもサスペンスでも無い、あえて言うなら現実に対する風刺なのではないかと思う。作者には非常に興味が湧き、次作が出たら是非読んでみたい。2015/05/10

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