倉橋惣三物語 上皇さまの教育係

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倉橋惣三物語 上皇さまの教育係

  • 著者名:倉橋燿子【文】/倉橋麻生【文】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 講談社(2021/11発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065258293

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内容説明

子供は自ら育つ――自発性を大切にし、子供たちの中に眠る可能性を信じた倉橋惣三の教育が、
今の時代にこそ求められている。

“日本のフレーベル”、“近代幼児教育の父”と呼ばれる倉橋惣三は、
大正期から昭和にかけて活躍した教育者。
昭和3年からは昭和天皇、皇后陛下へのご進講が始まり、
上皇陛下が皇太子でいらした幼少期に、教育係を務めた人物である。

少年時代、運動が苦手で不器用なうえ、引っ込み思案だった惣三の心を開いてくれた、下町の子供たち。
導いてくれた恩師や、夢を語り合った生涯の友。
さまざまな出会いが、惣三という人間を作っていく。
学生時代から幼児教育に興味を持ち、やがて教育者となった惣三は、
激動の時代にあっても、変わらず「子供の友達」であろうとした。
幼児教育の改革を次々行っていく一方で、息子との関係に悩む一人の親でもあった。
遺された日記をはじめとする貴重な資料をもとに描く、感動の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shi-

14
かの有名な倉橋惣三先生のお話。 保育の世界において数々の功績と、子供たち、保育に携わる人にとてつもない影響を与えた先生…という事で、とっても偉い人で、さぞかし学問、学問に励んでいた方だと勝手に思い込んでいた。 なんて素敵な方なんだろう、ただただ本当に子供が好きで、人よりその情熱を注ぐことのできる行動力があり、奥様思いの、ある意味普通の人だった。 これ、もっと早く読むべきだったなぁ。 倉橋惣三先生についてもっと知りたいと思える一冊だった。 2023/09/05

なゆ

10
大正から昭和にかけて活躍した幼児教育者、倉橋惣三のお話を孫の妻&ひ孫が書いたものです。子供の頃好きだった本の著者ということもあり手に取りましたが、読みやすく子育てにも心掛けたいこともありました。あれはだめこれもだめと言いたくなりますが、子供の可能性を引き出すことのできる親になれるといいなぁー2022/01/25

spatz

8
彼の人生に深い影響を与えた人々との関わりや出来事、激動の時代背景とを軸に描く。実直で、情熱的で、物事を深く考える人だったのだと思う。何より子供目線で全てを考え、そして時代が招いた圧力にも屈せず、自分の考えを信じて生き抜いた人。自らも一人の親として葛藤しつつ、日本の幼児教育を牽引した人物だということがわかった。キンダーブック、は彼が編集したものだった。まだその概念も仕組みも存在しなかった日本に、幼児教育を導入し、お茶の水幼稚園の主事となる。日本の幼児教育、幼稚園の在り方について研究し、戦った人。 2021/12/27

ドラマチックガス

7
幼児教育界の神、倉橋惣三の伝記…と物語の中間。どこまで史実でどこまで創作かわかりにくいものの、偉人の生涯がわかりやすく読めた。ただ、「上皇さまの教育係」というサブタイトルのせいで色々歪んでしまった気がする。倉橋惣三の凄さというのはそんなところではないはずなのに。買った本屋でも幼児教育コーナーではなく天皇関連コーナーにあった。その方が売れるのか…?2021/12/29

トト

4
上皇さまの教育係と副題にあるが、主体は、日本の幼児教育の父と呼ばれ、大正、昭和と奔走した人物の人生を小説化した大河小説です。とにかく子供好きで、人の良い方で、また恩師や家族やその他関係者にも恵まれており、感動するエピソードも多い。子を育てる心を作る(人になる)とは、恩師の言葉。親は元より、大人みんなが心がけたいことです。2022/02/14

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