赤と青とエスキース

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赤と青とエスキース

  • 著者名:青山美智子
  • 価格 ¥1,400(本体¥1,273)
  • PHP研究所(2021/11発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569850641

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内容説明

2021年本屋大賞2位『お探し物は図書室まで』の著者、新境地にして勝負作! メルボルンの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」。日本へ渡って30数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。2度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。 ●プロローグ ●一章 金魚とカワセミ メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが……。 ●二章 東京タワーとアーツ・センター 30歳の額職人・空知は、淡々と仕事をこなす毎日に迷いを感じていた。そんなとき、「エスキース」というタイトルの絵画に出会い……。 ●三章 トマトジュースとバタフライピー 漫画家タカシマの、かつてのアシスタント・砂川が、「ウルトラ・マンガ大賞」を受賞した。雑誌の対談企画のため、二人は久しぶりに顔を合わせるが……。 ●四章 赤鬼と青鬼 パニック障害が発症し休暇をとることになった51歳の茜。そんなとき、元恋人の蒼から連絡がきて……。 ●エピローグ 水彩画の大家であるジャック・ジャクソンの元に、20代の頃に描き、手放したある絵画が戻ってきて……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ろくせい@やまもとかねよし

1407
人生の面白さを再確認した読書。時間を追う5つの物語。軸となる赤と青。可視光の波長域では端と端だが、その距離は微妙に離れていると言い切れない。そんな関係性を人と人の繋がりに重ねるか。「生命力って、生きる力じゃなくて、生きようとする力」であり、だから矛盾に感じる「生きるのがつらいのに、死ぬのが怖い」は何ら自然だと諭す。他人と気持ちを共にすることは自然に無理だと表現。いくら言葉を尽くしたとしても。美術品への感動なんて千差万別。しかし、その違いは尊く愛おしく、そのなかに一方的でも感じる利他性に私たちは繋がれると。2022/02/12

starbro

1367
2022年本屋大賞にノミネートされたので読みました。ノミネート作品既読9/10、青山 美智子、2作目です。少し原田マハっぽい一枚の絵を巡る素敵な連作短編集、本屋大賞ノミネートも納得ですが、パンチが足りないので本屋大賞大賞受賞はないと思われます。4~7位程度ではないでしょうか? 実物の『エスキース』を鑑賞してみたいです。 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85064-12022/03/06

うっちー

1274
すごい読後感。一枚のエスキースがこれほど人生に繋がっていくとは。2021/11/30

しんごろ

1221
メルボルンで生まれた一枚の絵『エスキース』。『エスキース』が様々な人に渡り、絵が旅をしながら、様々な人の人生を優しく繋ぐものだと思ってた。でも、確かに繋いでた。人と人を繋ぐのではなく、人生を見事に繋いでいた。ついでに見事に物語も繋いでた。『エスキース』は旅をしてなかった。ただ静かに見守ってたその先で、寄りそった時、それは見事に額縁に収まっていた。もう見事にそれは縁としかいいようがない。話を優しく紡ぎ、繋ぐ青山美智子作品。こんな繋ぎ方があるのか。青山美智子、恐るべし!2022/02/17

青乃108号

1152
俺の青山美智子遍歴もこれで5冊目になった。いつもの連作短編集の様でもあるが、エピローグとプロローグを挟んで4章立ての構成をとっているので、これは彼女にしては珍しい長編小説とみなすべきだろうか、と良く判らず読み始めた。なるほど。こう来るか。うん。良い話だった。3章目の話だけ妙に浮いているなとは思ったが、大丈夫、ちゃんと繋がっていた。やはり長編小説ととらえるべきだった。青山美智子は永く苦手な作家だったけど、「月の立つ林で」で大きく株を上げた。あの作品が今現在俺にとっての青山作品ベスト1。本作は第2位評価です。2026/05/06

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