ペンギンのバタフライ

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ペンギンのバタフライ

  • 著者名:中山智幸
  • 価格 ¥699(本体¥636)
  • PHP研究所(2021/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569901626

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内容説明

多くの書店員が絶賛。感動の連作短編集。昔好きだったミュージシャンの車が事故を起こし、妻を亡くした佳祐は、時間を遡ることができるという坂道を自転車で逆走するのだが……(「さかさまさか」)。名前をもらってくれませんか――台風の夜、妻の出産のために訪れた病院で話しかけてきたのは、幼い時に死別した父親だった(「バオバブの夜」)。「ぼくね、きみの生まれ変わり」と白髭の太った老人から言われて……(「ふりだしにすすむ」)。誰もがやり直したい過去を持つ。そんな人に贈る、“時間”をテーマに紡がれた、ちょっと不思議で、あたたかな気持ちになれる五つの物語。一つひとつの物語が意外なつながりを見せ、必ずもう一度読み返したくなる一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Junichi Yamaguchi

26
『人は幸福にも不幸にも準備万端で臨むことはできません』…  とても幸せな時間旅行。 「バタフライ.エフェクト」というと個人的に良いイメージはないが、小さな決断が、どこかの誰かを幸せにするかもしれないと思えてくる作品。。2021/12/13

spatz

11
刊行日 2021/11/06 #PHP研究所 著者の本を読むのは初めて。ペンギン、バタフライ、タイトルだけではどんな本なのか想像もつかなかった。書影も出ていなかったので。ペンギン、は短編の全てをゆるくしかし深くつなぐシンボル的なもの。バタフライは直接蝶が出てきた記憶はないので、例のエフェクトだろう。繋がれていく物語。伏線は丁寧に貼り回らされていて、凝っていて、時に、色々前に書いてあったことを反芻してゆく。柔らかく、温かい物語だった。作者の別の本も読んでみたくなった。 #NetGalleyJP2021/09/23

長峰

6
この本はXがまだ青い鳥だった時に当選したサイン本で、ずっと詰んでた。そして今読んで、泣いた。一つの章が短編のようになって、最後で繋がるお話だったから。 過去に戻れる坂、生まれた子供につける名前など。読むたびに私自身ならどうするかを考えたりもした。今の私にはやり直したい過去だらけだけど、今までに体験して繋がった縁を無かったことにはしたくないと思った。 きっとこの本は読む人によって感想は違うだろうけど、私には大切な一冊になった😆2024/11/09

JUN

5
神様はどこかにいるのだろうか?2021/11/19

遠い日

5
ペンギンが繋ぐバタフライ・エフェクトのような5編。微かなリンクが心地よい。「ペンギン氏」の栞が人々の時間を繋げ、過去も未来も今も、そうだったかもしれない出来事を思わせるところに、不思議な幸福感が宿る。人ひとりの人生に起こりうることの全てに、別の道が繋がっていたのかも、いるのかもしれないけれど、今ここにいることが愛おしくなる物語たち。 戻りたい過去も、こうあってほしい未来もあるけれど、その全ては今ここにあるのだな。 悪くない、今日まで生きてきたことが小さな奇跡の連なりのように感じられるのが、ちょっと嬉しい。2021/11/05

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