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内容説明
洋の東西を問わず、人間にとって最も身近な存在であった犬。犬が唯一の家畜であった縄文時代から、犬狩で追放された平安時代、「犬合わせ」すなわち闘犬が盛んであった鎌倉時代、犬追物がブームになった室町時代、南蛮犬が珍重された戦国時代、「犬公方」まで登場した江戸時代、軍用犬が初めて本格的に組織された近代まで、人間と歩んだ一万年の物語を時代に沿って明らかにしていく。さらに、「犬を食う人、人を食う犬」「海外からやってきた犬」「霊力・呪力・超能力をもつ犬」「犬の先祖は肉食獣」など、日本史上の犬にまつわるユニークなエピソードを多数掘り起こす。また、犬と人の共通の敵・狂犬病の歴史や、立耳・巻尾の理想的な日本在来犬の保存をめぐる話など、犬好きにとってこれだけは知っておきたい情報も満載。犬との関係は日本人の自然観をも映し出すという視点から、上っ面のペットブームに終始しない、日本における犬と人間社会との交流を丹念に描き出す一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
に
4
参考文献の引用がやけに多く感じるけれど、犬への視線がどのように移り変わってきたのかよく分かった。2018/05/22
Yoshiyuki Kobuna
4
この視点から歴史を学ぶのも興味深く面白い。時代時代での日本における犬の立場、取り巻く環境等、現在とは全く違う。知らなかったことばかり。2018/04/12
takao
3
ふむ2024/06/23
おらひらお
3
2000年初版。特に自分の見解を示すわけではなく、やや参考文献の継ぎ接ぎ感の強い一冊ですが、軽く読み通すことができます。近世の大名が洋犬を求めていたことなど新しい豆知識も得ることができました。2013/06/04
猿兎
1
課題のために。歴史は得意じゃないけれど、犬が好きなので興味深く読めた。結構犬にとっては残酷な過去があったのね。2014/07/30