語られなかったアメリカ市民権運動史 - アファーマティブ・アクションという切り札

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語られなかったアメリカ市民権運動史 - アファーマティブ・アクションという切り札

  • 著者名:安井倫子
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  • 大阪大学出版会(2021/11発売)
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  • ISBN:9784872595529

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内容説明

1960年代以降のアメリカ社会における人種問題と市民権運動の歴史を、アファーマティブ・アクションの歴史的推移を中心に再考する。アメリカ国民の境界線の再編に深くかかわる「諸刃の剣」として統合と分断の役割を担わされてきたアファーマティブ・アクションについて、フィラデルフィアとリッチモンドを事例として、黒人労働者や労働組合の動向に焦点を当てて検証し、アメリカ人種問題の解決への糸口を探る。

目次

552 語られなかったアメリカ市民権運動史-アファーマティブ・アクションという切り札
語られなかったアメリカ市民権運動史-アファーマティブ・アクションという切り札
目次
序章――現代アファーマティブ・アクションとは何か――
 1 問題の背景
 2 今日のAA が抱える課題
 3 AA 研究史
 4 本書の課題と構成
第1 章アファーマティブ・アクションの系譜―― 歴史に現れた三つの先例 ――
 はじめに
 1南部再建期(1860 年代)――アファーマティブ・アクションの源流――
 2ワグナー法(1935 年)――「アファーマティブ・アクションは白人のものであった18)」――
 3ケネディ大統領行政命令10925(1961年)――市民権運動とアファーマティブ・アクション――
 おわりに
第2 章「下からのアファーマティブ・アクション」―― フィラデルフィアにおける市民権運動の展開 ――
 はじめに
 1 背景――冷戦と市民権運動――
  1.1 民主主義の競争――冷戦――
  1.2 冷戦リベラリズム
  1.3 フィラデルフィア市民権運動の変容
 2雇用平等をめざして――人間関係委員会・教会・NAACP――
  2.1 背景
  2.2 第一段階:セレクティヴ・パトロネージ・プログラム
  2.3 第二段階:1963 年「公正雇用実施規定」の制定へ
 3暴動を乗り越えて――「下からのAA」を実践する――
 4 1970年代以降のフィラデルフィア市民権運動
 おわりに
第3 章ジョンソン政権のアファーマティブ・アクション―― 1967年フィラデルフィア・プランを中心に ――
 はじめに
 1 背景
 2 フィラデルフィア・プランの展開
  2.1 OPP の導入
  2.2 現場の困惑
  2.3 雇用者の不満
  2.4 労働組合の立場:反発・困惑・協力
 3 CHR による収拾からOPP の廃止へ
 おわりに
第4 章ニクソン政権のアファーマティブ・アクション―― 1969年改訂フィラデルフィア・プランを中心に ――
 はじめに
 1 背景
  1.1 1960 年代末の市民権運動
  1.2 ニクソン政権と市民権問題
  1.3 フィラデルフィア・プランの再生
 2 RPP をめぐる紛争本
  2.1 8 月公聴会
  2.2 建設労働組合大会――RPP 絶対反対を決議――
  2.3 10 月公聴会
  2.4 12 月議会採決
 3 ニクソン政権のAA からの後退
 おわりに
第5 章現代アファーマティブ・アクションの展開―― 1983年リッチモンド・プランを事例に ――
 はじめに
 1 セパレート・シティ
  1.1 黒人の政治的影響力の拡大
  1.2 市街地再開発をめぐる利害
  1.3 黒人多数派議会の誕生
 2 リッチモンド・プランに向かって
  2.1 1970 年代――雇用平等のためのアファーマティブ・アクション――
  2.2 マーシュ市政のAA――対立と協調――
  2.3 セット・アサイド
 3 リッチモンド・プランの展開
  3.1 ロイ・ウエスト市長の誕生
  3.2 リッチモンド・プランと再開発
  3.3 リッチモンド・プラン採択
  3.4 リッチモンド・プランとクロソン裁判
  3.5 リッチモンド・プランの有効性
 おわりに
終章
参考文献
あとがき
索引

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