懐徳堂儒学の研究

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懐徳堂儒学の研究

  • 著者名:藤居岳人
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  • 大阪大学出版会(2021/11発売)
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  • ISBN:9784872597110

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内容説明

社会全体に対する責任感をもって政治実践に資するための学問として――幕末日本を動かした変革の裏にある、懐徳堂儒学の進展と儒者の存在とは。

江戸時代中期の大阪に開学した漢学塾懐徳堂。その最盛期の中心人物であった中井竹山・履軒兄弟が展開した懐徳堂儒学の軌跡から、朱子学とのつながり、懐徳堂儒学の思想史的意義を明らかにする。儒学を実学に昇華させた懐徳堂儒学は、幕末に向かう日本近世思想史上にどのような深まりをもたらし、幕府や西国諸藩への実学の波及にどのような役割を果たしたのか。膨大な懐徳堂蔵書から紐解き、懐徳堂を改めて思想史的に位置づける。

目次

問題の設定と本書の構成
第1部 江戸時代の儒者と寛政改革(儒者と知識人―懐徳堂の儒者を例にして
儒者と寛政改革)
第2部 中井竹山・履軒兄弟の周囲の儒者―その朱子学的立場(含翠堂の儒学と初期懐徳堂の儒学
五井蘭洲の儒学
後期朱子学派の儒学―尾藤二洲・頼春水を中心に)
第3部 最盛期懐徳堂における経学研究―中井竹山・履軒の経学研究(中井竹山の経学研究―『四書断』を手がかりとして
中井履軒の性説1―その朱子学批判の立場
中井履軒の性説2―性と気稟
中井履軒の儒学的聖人観1―伝統的儒学の立場に沿った理想像
中井履軒の儒学的聖人観2―道を学ぶ者の理想像)
第4部 最盛期懐徳堂儒学の経世思想―中井竹山・履軒の実学思想(現実に対する懐徳堂儒学の見解と中井竹山の儒者意識
中井竹山がめざしたもの)
懐徳堂儒学の思想史的意義とその後の展開

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