内容説明
ロシアはいかなる条件のもとで大国の地位を築いたのか。日露戦争までの40年間のヴィッテを中心とした政治思想を読み解く。日本では19世紀末のロシアについて日露戦争の前史にあたることから、戦争における日本の勝利を必然かつ正当とみなすため、およそ正確とは言い難いイメージが広く行き渡っている。近代化を西欧化と同一視しがちであった従来の見方も反省し、これまで詳細につづられてこなかった姿を問う。
目次
第1章 前提(ナショナリズムと保守的論壇
アレクサンドル三世の時代)
第2章 地方自治と立憲主義(アレクサンドル二世時代のゼムストヴォと立憲主義
反改革とヴィッテ体制 ほか)
第3章 宗教政策における法治(公認宗教とセクトの間
ロシア化の手段としての刑事罰 ほか)
第4章 ロシア帝国と東アジア(満洲横断鉄道の敷設
ジャーナリズムと中国問題 ほか)
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