内容説明
元朝期の民間で出版された官吏のマニュアルを模した法令集『元典章』は、モンゴル時代史や文化史、中国法制史を構築する上で極めて重要な史料でありながら、専門家の間でも難解とされてきた。中国文学研究者と東洋史研究者が協力して当時の翻訳体漢語文を解析し、時代状況や文化背景も含めて解説することで、征服王朝「元」の知られざる姿を明らかにする。
目次
第1部 異形のことばたち(律令と典章―『元典章』はいかに編まれたか
カアンのことばが翻訳されるまで―盗賊が投降した際の使用人たちを良人とすること
地方行政を仲介する文書たち―賭博に関する賞金のこと)
第2部 政権と仲介者(モンケの聖旨をめぐって―屠殺、狩猟、及び刑罰を禁じる日
カアンとムスリム―回回が喉を掻き切って羊を屠殺し、割礼をすることを禁じる
ヒツジを消費する人たち―羊・馬・牛を抜き取る決まり
宣徽院の人びと―ニセの薬を販売することを禁じる)
第3部 地域と交易(戸籍と“本俗”―弟・妹を兄は他家に養子に出してはならない
身売りと火事と駆け落ちと―借金の形に身売りする場合は、一年限りの契約書を作ること
江南の顔役―職名をもたない位階官が役所を牛耳ること
モンゴルのひとたちを売りさばく―人などを海外に輸出することを禁じる)
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