緑の交通政策と市民参加 - 新たな交通価値の実現に向けて

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緑の交通政策と市民参加 - 新たな交通価値の実現に向けて

  • ISBN:9784872595383

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内容説明

人間一人ひとりにとっての交通価値を考慮し、環境、福祉の観点を適切に反映して形成・実施する、持続可能な「緑の交通政策」。その具体的な姿と実現手法を描き出す。2013年に制定された交通政策基本法により高速化一辺倒の政策は見直され、利用者・住民である市民やNPOの参加のもとで総合的な交通計画を作成し、公共交通の維持を図る動きが進む。いま大切なのは、「気づき」を「根づき」へとつなげていくことである。

目次

はしがき
目次
第1部 転換期の交通政策
 第1章 交通政策基本法と緑の交通政策
  1.交通政策の理念転換
  2.交通政策基本法の特徴
  3.理念の実現に向けた政策と課題
  4.今後の展望
 第2章 道路交通関連の社会資本整備の理念転換
  1.多様な道路交通問題と対応
  2.モビリティ格差と公共交通の役割
  3.生活機能の格差と交通の役割
  4.低速交通重視のまちづくり―サイクル&バリアフリータウン
  5.まとめと今後の展開
 第3章 都市交通変革のシナリオづくり
  1.都市化のダイナミクスと交通の役割
  2.モビリティをとりまく社会の動向
  3.都市交通変革のプロセス
  4.変革プロセスの出発点―速度マネジメントの本格導入へ
  5.おわりに―緑の交通政策と市民参加に向けて
第2部 市民参加型交通政策の展開
 第4章 道路公害訴訟に係る道路連絡会の意義と課題
  1.はじめに
  2.日本の道路政策における市民・住民参加
  3.各地域の道路連絡会の動き
  4.おわりに
 第5章 総合交通計画と市民参加
  1.はじめに
  2.交通計画における市民参加
  3.日本の総合交通計画の現状
  4.総合交通計画の先進事例
  5.おわりに
 第6章 バリアフリーと市民参加
  1.まちづくりの二つの方向性
  2.バリアフリーにおける市民参加
  3.住民参加と学習
  4.おわりに
 第7章  公共交通と市民参加―コミュニティバスなど
  1.問題意識
  2.公共交通における市民参加
  3.住民運営型地域交通を検討する過程
  4.ケーススタディ
  5.まとめ
 第8章 市民からの提案「道路の使い方を変えたい!」
  1.はじめに
  2.道路の使い方を決めるのは誰なのか?
  3.身近な乗り物・自転車を取り巻く現状
  4.御堂筋サイクルピクニックの取組みを通じて
  5.おわりに
 第9章 自治体公共交通政策における市民参加の日仏比較―鉄軌道の再生・導入を例に
  1.はじめに
  2.日本における公共交通政策の市民参加の現状
  3.フランスにおける公共交通政策の市民参加制度とその実態
  4.日仏比較それぞれの市民参加の特徴
 第10章 赤字地域鉄道を財政で支える価値とは何か―持続可能な地域発展という観点から
  1.問題意識と背景
  2.三陸鉄道を支える地域の取組み
  3.日本における地域鉄道廃止とバス転換の経緯と影響の変遷
  4.交通政策基本法が示す今後の日本の公共交通のあり方
  5.おわりに
 第11章 被災地における公共交通の確保
  1.はじめに
  2.復興期の交通政策への住民参加の意義
  3.陸前高田市の状況
  4.陸前高田市の震災後の公共交通の状況
  5.おわりに
編者・執筆者一覧
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tatsuo Mizouchi

0
☆☆☆日本の市民参加は反対派の市民と協議する仕組みがない。オーフス条約も批准していない。久しぶりに聞くオーフス条約だな。2017/05/02

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