内容説明
E.ゴッフマンが提示したドラマトゥルギー的アプローチを、学校や介護福祉施設での個別事例研究に適用して分析する。さらに、仮想空間や美術館での事例とともに同アプローチの発展可能性を示唆して、理論と実践、教育と福祉の領域の違いを超えて議論し、その成果を共有できる場をひらく可能性を展望する。
実践において生じる問題に対する具体的な解決策を提示するのではなく、それらの本質を探り、なぜ問題となっているのかを明らかにするためのアプローチを紹介することで、自らの実践を取り巻く関係性や構造を整理することができる一助となることを目指す。
目次
第1章 教育と福祉の動的ドラマトゥルギー―理論と実践、教育と福祉を繋ぐ新たな可能性
第2章 教育と福祉の類似性―高齢者福祉における“一人前の演技者であるかのように扱うこと”に着目して
第3章 ドラマトゥルギーの観点から見る認知症高齢者と介護福祉士―“日常舞台”と“特養舞台”の対立に着目して
第4章 児童自立支援施設のドラマトゥルギー―A学園の運動会を巡って
第5章 A学園運動会における参与観察―内部からの眺め、そして参与観察のドラマトゥルギー
第6章 大学授業のドラマトゥルギー―自己分析と自己評価の可能性
第7章 “意のままにならない身体”との相互行為―文楽における身体言語を手がかりにして
第8章 仮想空間における相互行為―Twitter上のクラスタに関するドラマトゥルギー的考察
第9章 美術館の動的ドラマトゥルギー―会田誠展を契機とする舞台間闘争
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