パスカルと身体の生

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パスカルと身体の生

  • 著者名:山上浩嗣
  • 価格 ¥6,930(本体¥6,300)
  • 大阪大学出版会(2021/11発売)
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  • ISBN:9784872594775

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内容説明

パスカルの思索の中心にあるのは、人間の思考や知性の卓越性ではなく、つねに身体の影響をこうむる人間の精神、精神のはたらきを妨害する人間の身体である。身体は罪の源泉であり、真理の認識の障害であるが、他方でその身体の存在こそが、人間に罪の自覚を促し、真理への到達を希求させる。そうした希求を信と呼ぶならば、信はまさに身体という桎梏を必要とする。本書は、「愛」「習慣」「直感」「中間」「賭け」など、『パンセ』の中心主題をめぐるテクストの精読を通じて、パスカルのキリスト教弁証の試みにおける人間の身体、および身体をともなう人間の生の両義的な価値を明らかにする。

目次

第1章 愛と邪欲
第2章 習慣と信
第3章 sentiment―直感、感覚、繊細さ
第4章 「中間」の両義性
第5章 病と死
第6章 人間の尊厳
第7章 無知

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

8
表紙の奇妙な絵はオディロン・ルドンがパスカルの一節に関して描いた絵。博士論文+最近の研究。パンセは断章形式で、警句集のように読まれることが多いが、実際には「キリスト教護教論」なる未完の書物のための準備だった。ばらばらの断章間の関連を発見し、パスカルが企図した秩序だった体系を明らかにする試み。2014/11/20

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