内容説明
第二次世界大戦時にイギリスで作られたこのポスターから、戦争がヨーロッパ全土、アメリカ、豪州、ソ連、中国、インド、植民地を動員する総力戦だったことがわかる。
本書は、古代から現代までの戦争を、グローバル、リージョナル、ナショナル、ローカルの四層から鳥瞰した、『グローバルヒストリーと帝国』に次ぐ意欲作。
目次
グローバルヒストリーと戦争
戦後七〇年と二一世紀の東アジア―「戦争の語り」と歴史認識
冷戦とアジアの経済開発
太平洋戦争後の知的交流の再生―アメリカ研究者とロックフェラー財団
第一次世界大戦と現代グローバル社会の到来―アメリカ参戦の歴史的意義
軍事か経済か?―帝政期ロシアの義勇艦隊に見る軍事力と国際関係
山に生える銃―ベトナム北部山地から見る火器の世界史
もうひとつの「黒船来航」―クリミア戦争と大阪の村々
財政軍事国家スウェーデンの複合政体と多国籍性―コイエット家の事績を中心に
ポルトガル人はなぜ種子島へ上陸したのか
桃木至朗―「戦後50年」と「戦後70年」
中村翼―モンゴル帝国の東アジア経略と日中交流
市大樹―「白村江の戦い」再考