とまどう男たち―生き方編

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とまどう男たち―生き方編

  • ISBN:9784872594355

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内容説明

「男」は病気か? 息子に「おまえ幸せかい?」と尋ねる親はどれくらいいるだろうか。男子として生まれた不幸は、ある。男は戦闘的である必要が減り、Y染色体は短縮され、容貌は美しくなり、女性も社会で活躍するようになってきた。しかし、男は若いうちから徐々に孤立し、女よりも腹の脂肪が増え、自殺率が増えているのだ。高度経済成長時代から時代が変わり、とまどう男たちに何が起きているのか。死に方編との同時刊行。

目次

受難時代の男性の生と死
「男」という病―男性の生物学
僻目のベビーブーマー論
「男子」として生まれた「不幸」
寄る辺のない若年男子―若年層における孤立問題の男女比較から
「男」は病気か?―メタボ健診と男性
男はなぜ自殺するか―女性の労働参加と男性の自殺
単身男性の街

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

13
男性性をテーマとした論文集。生活に根ざした実践と意識を重視するテーマが並んでいて、身近に感じられて面白かった。 気になった部分だけ書いてみる。 男性の自殺率が北欧やアメリカで低下傾向にあるのは、女性の労働収入が上がり、男性が稼ぎ主役割を負う必要が無くなったからということらしい。対して日本は男性稼ぎ主型モデルを脱却できないために男性の自殺率が高くなるという説明があった。 その説明も含め、全般的に分かりやすく、タメになる本だった。 2020/12/21

乱読家 護る会支持!

4
歴史的に男性社会が続いてきた(ように見える)のは、戦争が有り、筋肉による労働が主な仕事であったから。戦争がなく、IT社会になりホワイトカラーが主となった日本社会。学力、コミュニケーション力、注意力、ストレス耐力、しなやかさなどなど、、、全てにおいて女性が勝るわけで、男性は社会から不要になる日は近い。頑張れ男子!2017/01/06

星辺気楽

3
少し前の書籍ではあるが、最近の政治家たちの女性蔑視の発言を聞くにつれ、弱い男がまだ「威張っている」この国の病理を見る思いである。2021/02/28

くらーく

1
男は厄介だね。人と関わりたがらないのに、人と話したいとか。2016/11/19

読書無職

0
読了2022/01/06

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