内容説明
フランスの昔話,民衆本,妖精物語などからまだ日本に知られていない話を初めて翻訳して紹介する.「ふたりのこぶ男」「ジャック爺さん」「エモンの4人の息子」やドーノア夫人,セギュール夫人,ショヴォーらの作品.大人も魅了する不思議な世界,見えない世界をフランス人特有の感性と手法で現出させる楽しい話.34話収録.フランスの絵本作家、ジャクリーヌ・デュエムさんのカバーが美しい.
目次
第1章 昔話(灰かぶりのマリ―灰は身を隠す
ふたりのこぶ男―「こぶ取爺」との類似と相違 ほか)
第2章 民衆が好んだ伝説(メリュジーヌ伝説―禁忌を破ると災いを招く
エモンの四人の息子―胸躍る騎士物語 ほか)
第3章 妖精物語の流行(シャルル・ペロー
レリチエ嬢 ほか)
第4章 「妖精物語」以後のファンタジー(セギュール夫人
ジョルジュ・サンド ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほってぃさん
2
フランスの昔話から近代のファンタジーまでを紹介した本。この1冊で本格的な知識を得られる、というものではないが興味を持たせるには必要十分な内容。つぎはもう少し深く掘り下げたものを読んで、知識を蓄えて行きたい。2014/04/17
ぽもち。
0
フランス児童文学におけるファンタジーを抜粋を用いながら、紹介していく形式。抜粋が多いため、楽しんで読める。やはり子どもへの道徳教育といった視点が強いように感じる。2016/06/26
枕流だった人
0
船橋市立図書館
ヒツジ
0
4章に掲載のお話、アンリ・ボスコ、天沢退二郎訳の「少年と川」がとてもよかった! 子供の頃の足元が崩れてなくなるような不安感とそれでも毛布に包まれているような安心感を思い出す2013/03/16