同志少女よ、敵を撃て

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同志少女よ、敵を撃て

  • 著者名:逢坂冬馬【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 早川書房(2021/11発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/28)
  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784152100641

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内容説明

【2022年本屋大賞受賞!】
キノベス! 2022 第1位、2022年本屋大賞ノミネート、第166回直木賞候補作、第9回高校生直木賞候補作
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌で続々紹介!
史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作

アクションの緊度、迫力、構成のうまさは只事ではない。
とても新人の作品とは思えない完成度に感服。──北上次郎(書評家)

これは武勇伝ではない。
狙撃兵となった少女が何かを喪い、
何かを得る物語である。
──桐野夏生(作家)

復讐心に始まった物語は、隊員同士のシスターフッドも描きつつ壮大な展開を見せる。胸アツ。──鴻巣友季子(翻訳家)

多くの人に読んで欲しい! ではなく、
多くの人が目撃することになる
間違いなしの傑作!
──小島秀夫(ゲームクリエイター)

文句なしの5点満点、
アガサ・クリスティー賞の名にふさわしい傑作。──法月綸太郎(作家)


独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

1632
まずタイトルがいい。読書意欲を大いにそそられる。ドイツ軍によって村を殲滅され母を失った少女セラフィマを主人公に設定したこともこの作品の成功に大いに寄与している。第二次大戦中、ソ連には実際にこうした女性による狙撃兵が存在したようだ。女性の狙撃英雄リュドミラ・パヴリチェンコも実在の人物だ。物語の主要な舞台は独ソ戦での最大の激戦地となったスターリングラードの攻防戦である。作家はそれを巨視的に描かない。狙撃兵の眼といった、あえていわば微視的な視点から描くのである。すなわち、それこそまさに本書が選んだ小説的な方法⇒2023/10/18

青乃108号

1514
セラフィマが狙撃兵に鍛え上げられる辺りまで、ラノベ的ダイアローグに辟易し、ちょっと期待し過ぎたかと思っていたら。ルーキーである著者は書きながら筆力をどんどん上げて行き、読んでいる方もどんどん物語に引き込まれていく。描かれる戦場の悲惨な状況、次々倒れて行く仲間達。遂に宿敵イェーガーを倒し、なおも【同士少女よ敵を撃て】と上官に命じられ、彼女が狙撃せんとする【敵】とは。酷い。酷すぎる。戦争はかくも人間を醜くかえてしまうものなのか。エピローグで戦後のセラフィマと上官の姿が描かれる。優しい著者の眼差しが救いとなる。2022/03/21

starbro

1479
第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作&処女作で直木賞ノミネート作を期待して読みました。独ソ戦歴史ミステリの快作、末恐ろしい新人作家の登場です。直木賞候補も納得、大穴での受賞もあるかも知れません。最初に素晴らし過ぎる作品を発表すると、次回作が逆に心配ですが、著者には船戸与一の様なスケールの大きい作家に進化して欲しいと思います。今年のMyBEST10候補、11月出版のため、今年のミステリランキングには入っていませんが、来年どう取り扱うのでしょうか? https://youtu.be/c2Q3S1xqZOc2021/12/29

パトラッシュ

1458
独ソ戦で日常を破壊された少女が戦うか死ぬかを迫られ、狙撃兵として生きる道を選ぶ。数ある戦争冒険小説でも、青春を戦争に捧げたヒロインが描かれた例は知らない。厳しい訓練を経てスターリングラード攻防戦に投入され、多くの敵を撃つと共に仲間の死も目撃する。しかも敵味方を問わず男の欲望が起こした戦争では女が犠牲にされる現実に対峙し、ドイツ女性を襲おうとしていた旧知の男を射殺することで何とか正義を保つ。しかし「まともでいるという贅沢は後で楽しめ」とは某軍人のセリフだが、終戦後も普通の生活はなかった結末は苦い余韻を残す。2022/01/22

ちーちゃん

1416
話題の本。 実在した女性が何人か出てきたので、ネットで調べながら読みました。 読んでいて、ウクライナ侵攻ではこのような事が起こっているのかと思いました。 面白かったと言うと語弊がありますが、戦争の非人道的な部分や非人間化していく兵士の非日常を丁寧に描いた傑作でした。 より理解を深めるために、是非とも「戦争は女の顔をしていない」も読みたいところです。

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