内容説明
老(おい)が身の値(ね)ぶみをさるるけさの春 一茶
一人暮らしの貧しい老人である自分は価値のない存在としてみられている……一茶は、 世間の冷酷な視線ですら面白がって俳句にしてしまいます。本書は、苦難を超えて生き抜いた一茶の俳句を味わいながら「人生という旅」を楽しむためのガイドブックです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ありんこ
4
有名な俳人ですが、その生涯については全く知りませんでした。高齢化社会になり、どのように老いと向き合うかを考えている人も多いでしょう。一茶のように、俳句でコミュニティを作りながら楽しく自分を客観視して過ごすのもいいですね。ハーバーマスの文芸的公共性について書かれていましたが、読書メーターみたいだなぁと、いつの時代も変わらないものがあるのだとうれしくなりました。 2022/06/19
てくてく
2
子どもにも覚えやすい俳句作品を残した人、家族との縁が薄く遺産相続をめぐるトラブルがあった人、というイメージしかなくて、一茶について特に知ろうと思わないまま来たが、一茶の生きた時代の過酷さ、一茶の思い切りの良さなどを強調した一茶伝のようなこの本は面白かった。一茶の祖先が三河一揆にも関わる宗教難民だったという指摘などが特に興味深かった。「老が身の値ぶみをさるるけさの春」2022/02/15
okatake
0
江戸時代の俳人、小林一茶。芭蕉や蕪村と比べて地味ですが、親しまれている句は多くあります。 一茶の生き様を著者なりにまとめています。一茶に触れるにはとても良い入門書になると思います。2022/07/30
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