岩波新書<br> 大岡信 架橋する詩人

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岩波新書
大岡信 架橋する詩人

  • 著者名:大井浩一
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 岩波書店(2021/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004318897

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内容説明

戦後日本を代表する詩人にして,のびやかな感受性と偏りのない知性で,詩と諸芸術,物書きと一般読者,古典と現代,日本と海外,文学者相互の間を橋渡ししつづけた大岡.「分断」「閉塞」が強まる今こそ胸を打つ,希望のメソッドの全貌にせまる.戦後日本の文化・芸術・社会の様相を見晴らせる現代詩入門としてもおすすめの一冊.

目次

はしがき┴序章 焼け跡からの出発 『鬼の詞』┴第1章 霊感と批評 『記憶と現在』、『現代詩試論』、詩誌『櫂』┴1 朝鮮戦争の時代┴2 「感受性の祝祭」の到来┴3 新たな詩表現を求めて┴第2章 越境、また越境 シュルレアリスム研究会、南画廊、パリ┴1 美術という沃野┴2 六〇年安保の時代┴第3章 前衛へのスタンス SAC、『蕩児の家系』、『肉眼の思想』┴1 草月アートセンター┴2 大学紛争の時代┴第4章 「唱和」のよろこび 『紀貫之』、『うたげと孤心』、『春 少女に』┴1 連句のダイナミズム┴2 連詩の宇宙┴第5章 詞華集の富と焦燥 『折々のうた』、『詩人・菅原道真』、田村隆一追悼詩┴1 折々のうた┴2 「世紀の変り目」以後┴終章 「うたげ」が架橋するもの 「中道リベラル」の位置┴あとがき┴主な参考文献┴略年譜┴人名一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

86
私は大岡さんの名前を朝日新聞の「折々のうた」でしか存じ上げませんでした。その後、岩波文庫で様々な本(といっても4冊ですが)を読んで本格的な詩人であるということがようやくわかりました。この新書では大岡さんの詩人としての仕事などを中心にその生きざまをまとめられていて大岡さんの全体像がよくわかるような感じでした。どちらかというと現代詩の分類に入るのでしょうか?まだ大岡さんの詩については読んだことがないので今後読んでみます。2022/08/26

T. Tokunaga

3
短歌・俳句・漢詩育ちの文学者は、能の詞章や西洋の意識的に読んで「短詩ばなれ」をしないといけないんだ、とわかる本。幸運にも、わたしは短詩の才能も素養もないので救われたが、短詩出身の文学者(特に漱石、芥川、大岡)はことばを削って削って、ヨガをしすぎて痩せ細ったみたいな状態にしてしまう傾向があるように思う。なるほど、だから苦手なのか。2023/09/05

oooともろー

3
大岡信と言えば折々の歌。中学の頃、新聞を切ってノートに貼っていた。今回、詳しい評伝を読んで改めて彼の革新性が理解できてよかった。2021/10/29

Go Extreme

3
焼け跡からの出発―『鬼の詞』 霊感と批評―『記憶と現在』、『現代詩試論』、詩誌『櫂』 越境、また越境―シュルレアリスム研究会、南画廊、パリ 前衛へのスタンス―SAC、『蕩児の家系』、『肉眼の思想』 「唱和」のよろこび―『紀貫之』、『うたげと孤心』、『春 少女に』 詞華集の富と焦燥―『折々のうた』、『詩人・菅原道真』、田村隆一追悼詩 「うたげ」が架橋するもの―「中道リベラル」の位置2021/09/07

本命@ふまにたす

2
詩人、大岡信の評伝的な一冊。新聞連載をもとにしており、それゆえの記述の手堅さのようなものを感じた。2023/06/23

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