松本隆 言葉の教室

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松本隆 言葉の教室

  • 著者名:延江浩【著】
  • 価格 ¥1,200(本体¥1,091)
  • マガジンハウス(2021/11発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784838731879

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内容説明

稀代の作詞家が教える“ポケットいっぱいの”日本語の秘密

「風をあつめて」「木綿のハンカチーフ」「ルビーの指環」「赤いスイートピー」「硝子の少年」……
伝説のロックバンド「はっぴいえんど」でドラムと作詞を担当。
解散後は作詞家として2000曲以上を手がけ、
50曲以上がヒットチャート1位に。数多くのヒット作を生んだ---

夕陽を言葉にしてごらん  
世界が一変するよ



もくじ

はじめに ―

レッスン1 記憶は宝箱 創作の源
堆積した記憶のなかから取り出す
幼い頃に観たドイツ映画から
場所の記憶
本の記憶
多感な時期の読書歴
自由気ままにインプット
音楽の記憶
いいものが残っていく

レッスン2 視点と距離 どこから切り取るか
目に映るものをノートに書いてみよう
通りから見た風景
視点をどこに置くか
一枚はさむ
目の高さを意識する
距離を正確に表す
自分とはなにか、3人称の視点
心を動かす訓練を

レッスン3 光と陰 美しさを際立たせる
デフォルメとアンプリファイ
針で突っつく
陰を描くことで立体的に
死が生を輝かせる

レッスン4 あなたが好きって伝えたい
ディテールを積み上げる
ふっと心が動く瞬間
共感を凝縮
色が移ろう
失意のまま終わらない
俯瞰する視点

レッスン5 リズムとバランスと美意識
易しく伝える
語感の気持ちよさ
字数を意識する
バランスの美意識
言葉によって世界を立ち上げる
色を表現する
とにかくたくさんの言葉を知る
言葉の並べ方
「ポケットいっぱいの秘密」の秘密
ダサかっこいいを極める
カナリア諸島と煉瓦荘

アフターレッスン 松本隆のポリシー
普遍性はどこから生まれるか
コツコツ積む
ときに休憩も大事
音楽も言葉も廃れはしない
歌はみんなの財産
日本語へのこだわり
きみをさらってゆく風

松本隆をめぐるナイン・ストーリーズ ―― 延江 浩
0.風街を往く
1. 喪われた東京
2. レイバンと髭面と幸福な春休み
3. はっぴいえんど結成
4. 日本語ロック
5. きっかけは「ガロ」
6. 5人目のメンバー
7. 作詞家に転職
8. 時代を創る
9. ありったけの愛

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

41
松本隆がドラムと作詞を担当していた「はっぴいえんど」愛好者として拝読。「 てっぺんからしか見えない景色がある。」は、大きい声で言いたい。上から目線って言われたら、今度から、こう言い返そう。歌謡曲にかかわることに批判的な人もいたようだけど、商業主義かどうかで、自分の発想が狭くならないのであれば問題ないと思っていた。結果に語らせるのがよいと思った。https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/92365c542714f27e56582021/12/31

ひよ亭

21
ヒットメーカー作詞家松本隆氏、そのルーツのようなものを知ることができた。「君は天然色」にそんな深い意味があったなんて初めて知った。2023/08/10

Yuuki.

10
今まで何気なく聞いていたヒット曲の歌詞の印象が、これを読むと変わってくる。どこか共感できたり、情景が浮かんだりするのに、説明的になり過ぎていない松本隆の歌詞がどのように生まれたのかを知ることができ、とても興味深かった。やはり、プロでしかも売れっ子となると、アンテナの張り方や、リズムや文字への意識も素人が思う以上にすごいのだなぁと。本の中に出てくる曲を聴きながら読んだので、非常に楽しい読書タイムになった。2021/12/03

チヒロール

9
日本語をロックに乗せ、あくまでオリジナルを目指した革命的ロックバンドはっぴいえんど出身の、松本隆さん。私の青春時代の音楽は松本さん作詞のものが多い。日本語が美しいし、景色や色、感情が見えてくる。分かりやすくて難しい言葉を使っていない。比喩が魅力的で。その言葉の秘密は松本さんの圧倒的な読書量と、音楽を聴き、演劇を観て、歩いて景色を感じているから。「風をあつめて」「木綿のハンカチーフ」「赤いスイートピー」とか改めて聴くとやっぱりいい歌詞だなぁと思う。今この本に出会えて嬉しい。2025/05/06

せり

9
稀代の作詞家。松本氏がいったいどんな裏技やテクニックを持っているのか?それを知ろうと読んだ。しかし裏切られた。良い意味で。なぜならそんなものはなかったから。ただ人より感受性が強いだけ。深い思考を巡らしているだけ。観察眼が鋭くて細かいことに気づくことができるだけ。そんなことなのかもしれない。「君は天然色」という曲。最近のCMで知った曲。曲調はとびきり明るい。なのによく読むと悲しい歌詞。そんな悲しい背景があったなんて…この本で知った。印刷された歌詞の文字を見ているだけでふわっと、涙がこぼれそうになった。2024/10/18

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