内容説明
寛永十二年、熊本藩主・細川忠利の剣術指南役を務める松山主水大吉が暗殺された。主水の隠し子・十兵衛は父を襲った十五人の刺客を続けざまに斬り裂く。二階堂平法秘伝の技〈心の一方〉によって。僧形の鬼・大悲を連れ、父の暗殺を企てた者への復讐を誓う十兵衛。だが、金色の髪に深い海のような瞳をもつ少女と出会い……。時代伝奇小説の新たな傑作! 日本ファンタジーノベル大賞2018受賞作。(解説・前島賢)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
68
江戸時代初期の九州を舞台にした歴史伝奇もの。日本ファンタジーノベル大賞2018受賞作。波瀾万丈な主人公の生い立ちと神業のような剣技、様々な怪異などドキドキ要素満載で楽しみました。真っ直ぐで真面目な十兵衛と、飄々とした大悲は良いコンビでもっと二人の物語を読みたくなりました。2022/02/26
パンダCRZ
22
面白かった。紅絹と出会った辺りから中盤以降はほぼ一気読み。この作者の他の作品も楽しみ。個人的にはタイトルは改題前の「勿怪の憑」のほうがしっくりくる。表紙もコミックみたいなライトな感じじゃなく京極夏彦さんの作品みたいな感じがいいな。2022/02/19
hnzwd
18
関ヶ原の大戦から三十年程後の熊本・長崎。剣の師匠を殺された少年が復讐を誓い闘う。話は鬼や謎の金髪の少女、仇の操る妖術なんかでどんどん広がっていきますが、スピード感があって一気に詠めました。出てくるキャラクターは、、若干ラノベチックな部分は感じさせつつも当時の日本の状況や、キリスト教の弾圧など、きちんとした時代考証の上で書かれている感じがして、時代SFファンタジーという訳が分からないジャンルを作り出している気がします。他の作品も読んでみたい。2022/12/12
あゆみ
17
★★★★★ 剣術の師匠であり実の父であった松山主水を殺された十兵衛が父の仇を討とうとするお話で、超美形の鬼の大悲が十兵衛に憑いたり金髪碧眼の少女の紅絹や異形のモノが出てきたりとファンタジー要素もあって好み。肝心な時に役に立たないとしながらも、死体を喰ったりその死体が考えていたことがわかったり、いろいろと十兵衛の手助けをしてくれる大悲の存在がチート過ぎるが、八百年間惚れっぱなしの女(故人)がいるとか、そういうの好き!2022/06/20
キビ
10
伝奇小説とは一体⁈…と思いながら楽しく読めました。肥後細川藩と、仇討ちを狙う少年とそれに憑く鬼。ファンタジーもこんな感じなら、普段読まない私にも分かりやすかったです。こんな時代劇もありそうですね。2022/04/04
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