内容説明
「日本殺人事件」(第48回推理作家協会賞受賞)著者が贈る語りの妙味溢れる新作短篇集。「猫の皿」「品川心中」「時そば」「あたま山」「花見の仇討」「そば清」「粗忽の使者」「らくだ」「田能久」などなど。名作古典落語をベースに当代一の謎(リドル)マスター山口雅也が描く、愉快痛快奇天烈な江戸噺七編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
72
落語をネタに多彩な手数を出してミステリ風に料理した逸品といったところで、オチの連打が繰り出される。 ●アンティパスト・道楽は飲む、打つ、買うにコレクター ●プリモ・ピアット・うっかり八兵衛品川心中 ●セコンド・ピアット・人間クラインの壺的に ●コントルノ・羽織をまとった蕎麦 ●フォルマッジ・ドッペルゲンガー×八 ●ドルチェ・与太郎に化け猫、ろくろ首 ●カフェ・死人のかんかんのう(ハイチ産) ※これといって特に意味はないがイタリア料理のコース順に並べてみた。2021/12/20
森オサム
43
古典落語を元ネタにした短編集。がっつりミステリーと言うよりは、落語を文章で読んでいる感じでした。落語が全く分からないので、残念ながら半分くらいしか楽しめなかったかも知れません。ただ、古典落語って結構ミステリーやホラーの要素が入ってるんですねぇ、と知り、ちょっと聴いてみたくなりました。2022/12/01
hnzwd
21
生ける屍の死、キッド・ピストルズシリーズ等、ミステリ作家が書いた落語ベースの、、短編集?オマージュ?『蕎麦清の怪』はやっぱりきれいだよなー2022/05/26
マッちゃま
21
ええ〜昔から落語とミステリには深い親和性があると申しますが、これが出れば面白い作品が多いものの出る数が少ないと嘆かれているのが実情であります。本書の文庫化を待ち侘びて首が伸びて脚が縮んでたんじゃいけませんが、何が面白いかって申しますと、何処かに居そうな一癖ある人物や憎めない輩が、何処で間違ってそうなったのか?摩訶不思議な状況に巡り合います。何とかしなくちゃ〜から ひと騒動。さてキレイに纏まりますかは、7作の短編を読んで頂きたく思います。ささっ、先ずは手に持ってレジへ並ばれますとお話しの始まりで御座います♪2021/12/01
だいふく
9
落語を聞く機会はあまりなく、強いて言えば、子どもと一時期落語絵本にはまったことがあったぐらい。そんな落語と魅捨理(ミステリ)の組み合わせに興味を持って。名作古典落語がベースなので、いくつかは知っているお話だっただけにこんな風にアレンジされてしまうのかと驚きつつ、落語を読むことになれていないので、どうせなら、読むより聞いてみたいと思ってしまった。2022/03/13
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