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内容説明
■金融界のエグゼクティブ・プロフェッショナルに向けたデジタルメディアのNIKKEI Financialが、日本経済新聞の全国金融機関への取材網、金融専門記者たちの金融庁・日銀への取材力を活かし、地域金融機関の事業モデル改革の成功と蹉跌の最前線を伝える。
■地銀改革の光と影、実力を発揮する信金・信組、現れた新興勢力など、全国各地の地銀の動向を、当事者インタビューをまじえ細かく紹介。また、金融当局が取り組もうとしている企業金融改革の意図・実態・これからや、金融デジタル化、ＥＳＧ金融への取り組みなど最新動向を伝える。
目次
第１章 地銀異変
第２章 両利き経営への挑戦
第３章 地銀再編の世界
第４章 名門地銀の試行錯誤
第５章 銀行よりも強い信金・信組
第６章 金融当局の思惑
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
73
この本はNIKKEI Financialという業界誌に連載されたものを最近の状況を反映して本にしたものです。ただし題名の割には頭取などのインタビューをまとめたものが多いのでもう少し現場の状況を書かれてもいいのではないかと思いました。最初は最近マスコミを騒がせた山口FGの状況を克明に書かれています。またその次はスルガ銀行のかぼちゃの馬車事件などのその後の状況です。これらなどは反面教師となるのでしょうが、もう少しいい記事を最初にもってきてほしかった。2021/12/18
ヨムヒト
8
不良債権時代、低金利時代、そして地域凋落時代。地域から離れることができない地銀はどう生き残るのか。地銀同士の合併、DX導入、銀行知見を活かしたコンサルティング、地域商社運営、PEファンド的な事業投資、もはや融資するだけでなく、ありとあらゆる手で生き残りに向けて戦う。そこに、金融当局はあの手この手で規制をかける。独占禁止法も邪魔をする。金を預かる故の不自由さであるが、地方は崩壊しつつある。出口はあるのだろうか？地方創生は誰の手により実現されるのか？それは地銀ではないだろうか。2025/12/27
Kooya
2
低金利が恒常化した時代で生存を模索する地域金融機関の姿を描いた本。地銀や信金をはじめ様々な事例を扱っている。この本自体は、Amazonのレビューにも書いてあるように「金融の時事ネタ集」に過ぎない。精々金融業界の事情通になれるのが関の山である。しかし、興味のある地域金融機関がどのようなビジネスモデルを持ち、歩みを進めてきたのかということを手短に知れるという点で一定の価値はあるのだろうと読了後に思った。2023/06/10
kumo
1
金融業界が、変化に挑戦する姿を豊富な事例で紹介した著書。どの業界でも、過去の延長線上に未来がない環境にあるが、デジタル化の進展による異業種参入や市場縮小の真っ只中にある金融業界は変化しなければ未来がない状況にある。そのようなピンチのなか、ピンチをチャンスと捉え、事業領域を広げるチャレンジをしている姿は、他業界においても、参考になる内容です⁉️2023/01/07
