「縄文」の新常識を知れば日本の謎が解ける

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「縄文」の新常識を知れば日本の謎が解ける

  • 著者名:関裕二
  • 価格 ¥699(本体¥636)
  • PHP研究所(2021/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569901671

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内容説明

祝 2021年「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界文化遺産登録! 渡来人の影響は限定的だった! DNA分析からわかる驚きの結果 これまで、縄文の文化は渡来人の文化によって一掃されたと考えられてきたが、大きな誤りだった。縄文人たちの暮らしは決して原始的ではなかったのだ。現代日本に通じる信仰と習俗、生活がすでに縄文時代に完成されていたのである! ◎縄文観を塗り替えた三内丸山遺跡 ◎縄文時代に階級の差が生まれていた ◎日本人はどこからやってきたのか ◎世界的にも珍しい日本列島の遺伝子の多様性 ◎弥生時代に伝えられた縄文の第二の道具 ◎縄文人が水田稲作を始めていた証拠 ◎戦争は農耕とともに始まった ◎ヤマト建国は縄文への揺り戻しだった? ◎平和な時代に戻りたいと願った日本人 日本は縄文時代からガラパゴスだった! 世界を驚かせた縄文文明とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さばずし2487398

29
「縄文人」という単一民族がいた訳ではなく、あくまで海から来た渡来人があちこちに住む様になったのをまとめて呼んでいる、という事は当然とはいえ頭に入れておかなくてはいけない。多神的な信仰はここから始まったと言えるだろう。その様な人々が一万年も独自の文化を作った所に独自性がある。縄文時代には既に日本語があったのでは?というのは興味深かった。学会では縄文時代をどう捉えていたかという話も面白い。山王丸遺跡でかなり縄文が注目されるようになったが、日本人の思考のルーツの鍵は確かにここにあるだろう。2024/03/02

いくら丼

5
縄文や多神教を理想化しすぎでない? 色んな研究に基づいていて、あるところまでは確かにと思うし、野蛮とかの評価は妙だと思うけど、でもそれは飛躍だろとか、ちょいちょい引っかかる。時代劇で描かれる過去はみんなが見たい過去だよ(エンタメだし)。そりゃ過去に何かを求める時点で、現在に不満がゼロってわけはないけどさ、じゃあ縄文人には不満がなかったのか? 豊かではあったと私も思うけど、それとこれとは話が別だし、たとえ現代人の方が過去を理想化しやすいとしても、文化や生活の差異による時間認識の違いとかもあるだろうし。↓2023/07/04

inaryoXD11

4
考古学による縄文の見直し、DNAによる日本人の起源から始まるが、海人の活躍、ヤマト建国へといつもの論理で導く。3/4はガマンといったところか。そしてなぜか最後は多神教vs.一神教で閉じる。縄文時代に対して、自然と共に生きる、争いを好まない、強い王を求めないなどをイメージしている。日本人は常に縄文の世に戻りたいと思っている。この日本人の特質(縄文の三つ子の魂)をこれからどう活かすのか、活用できるのか、ぜひ提案いただきたい。ぼくには文化として評価されるくらいしか思いつきません。2022/04/27

mai

4
農耕が始まってから、戦争を始めるようになった。これは以前何処かでも聞いたことがあった。人は富を蓄えると、それを守り拡大するようになる。科学で文明が発達した現代は、生活水準が向上し暮らしやすくなった。農耕を選択した私たちを否定はしない。私たちが進むべき正解を示してもいない。ただ、自然、ひいては万物に対する感謝と謙虚さを忘れてはいけないと言っているように感じた。2022/04/09

sa10b52

2
かつて歴史の授業で習った「縄文人は原始的な生活を営んでいて、渡来人が稲作を伝えたことで弥生時代が始まり文明が進歩した」みたいな描像は今日違う見方ができるということ。縄文と弥生の時間的・地理的なつなぎ目がグラデーションのようで、そこに日本建国の秘密がありそうである。「鉄・病原菌・銃」でも民族の大洋の移動がかなり昔に行われていたことが記述されているので、海を駆ける日本人というのはありそうな線ではある。やや農耕と一神教への攻撃と縄文的日本礼賛が過ぎる感、確信的表現がどうなの感はあるが、新説や推定は楽しめた。2023/07/23

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