角川新書<br> 地政学入門

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角川新書
地政学入門

  • 著者名:佐藤優【著者】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • KADOKAWA(2021/11発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040823881

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内容説明

世界を動かす「見えざる力の法則」、その全貌。地政学テキストの決定版!
アメリカの対タリバン戦争敗北は、地政学を軽視した結果である。

地政学は帝国と結びつくものであり、帝国は国民国家を超える。
帝国の礎にはイデオロギーがあり、それは「物語の力」が核となっている。
地政学はナチスの公認イデオロギーとなっていたがゆえに封印されていた、危険な「物語」でもある。
危うい物語が浸透していくと、世界は知らぬ間に大きな危機を迎えることになる。
無批判に受容してはならない政治理論のエッセンスを、国際政治の具体例を基に解説していく珠玉の講義。
対立が激化する米中、イランを筆頭に勢力圏の再編が進む中東、混迷の中央アジア、ブロック化と理念維持の狭間で苦闘するEU、反日と反韓の疑似戦争が続く東アジア。
世界はいまだ、グローバルでなくインターナショナルのせめぎあいが中心となっている。
帝国化する時代を読み解くには、地政学が大きく、有用な鍵となる。

■宗主国なき帝国、植民地なき帝国
■何が島で何が岩か、暗礁か
■「イスラム国」は「原因」ではなく「結果」
■琉球占領の計画もあったアメリカ
■中国西側が「イスラム国」化する危険性
■信頼醸成サミットの目的
■国旗・国歌が制定されても民族は形成されない
■宗教は重要な地政学の要因
■十字軍が再び

※本書は2016年7月に晶文社より刊行された『現代の地政学』を改題のうえ、再編集を行い、加筆修正したものです。

【目次】
新書版まえがき
まえがき
第一講 地政学とは何か
第二講 ハートランドの意味
第三講 ヨーロッパと中東
第四講 海洋国家とは何か
第五講 二一世紀の地政学的展望
あとがき
参考文献一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

104
佐藤さんの本は、表題よりも、付随して語られる情報や話題の方が面白いことがよくあるが、本書もその例に漏れず、ロシア、中東、宗教などに関わる蘊蓄を聞く楽しさがある。ただ、2016年刊行の書籍の再編集のため、時事ネタには情報の古さが否めない。改めて、地政学の祖・マッキンダーを復習できたのが収穫。サハラ砂漠以南のアフリカという「もう一つのハートランド」を、私は読み落としていた。20世紀初頭に、アフリカに注目し、2つのハートランドの結節点としての中東(まだ油田は発見されてない)の地理的重要性に気付いていたとは鋭い。2022/01/19

さきん

30
基本的な地理はもちろん、経済、歴史、統計、宗教、政治、あらゆる知識が複雑に絡み合う地政学。さすがロシア専門家にあって、ロシアの南下政策やユーラシア主義の解説に詳しい。功利主義者でキリスト者を自負する著者だけにあって、個人の自由や思索を大事にし、民族や共同体の連帯を強調するナチズムやファシズムを警戒する論調が目立った。民族選民優位を説いて周りと摩擦を起こすユダヤの選民思想やナチズムに類する思想は、困窮した社会に生じやすいため、警戒したい。2021/12/03

ともっこ

24
最近「地政学」が熱いということで、俄に興味を持ち読んでみた。 地政学はナチスと結びつけて考えられることが多く、戦後はどこかタブー視されていて大っぴらな研究もされていなかったらしい。 しかし、この視点を持っているのといないのとでは先見性に大きな違いが出てくるだろう。 国際政治・国際社会を理解する上で、歴史はもちろんのこと地理も重要だということがよくわかる。 本書は入門書、取っ掛かりとしてとても面白く読めてお勧め。 必読書と言われる『マッキンダーの地政学』と曽村氏の『地政学入門』(中公新書)も読もうと思う。2022/03/15

てつJapan

14
著者の頭の良さのためか、あちらこちらへ論点が飛びます。本書が佐藤理論かエビデンスがあるのかはよくわからないですが、勉強にはなりました。大陸国家か海洋国家かによる覇権の方法論の違いは意識したいと思います。ロシアは怖そうな国ですが、佐藤さんの本を読むとうまく付き合えば面白い国なのでは、と感じる。2021/12/04

れいまん

12
入門書のわりに難しいかな 地政学は、二次元ではなく三次元で見ること、山の高さが重要 それと、人種と宗教でみていくというのは著者の独自視点と思う。2021/12/03

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