ふつうにふつうのふりしたあとで、「普通」をめぐる35の対話

著者名：牧村朝子【著】

双葉社（2021/11発売）

• ISBN：9784575316599

内容説明

「cakes」の人気連載「ハッピーエンドに殺されない」を書籍化！『付き合ったら恋愛がわかるかも感』『男だけど男社会がしんどい』など、世間から求められる“ふつう”を問う人生相談35本と、書き下ろし2万字＋特選ブックガイドを収録。時代を象徴する悩みを一緒に考えていく、今よりもっと自由に生きるための現代サバイブ本。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヌーン]

お強いですな　誠に痛快に質問の奥に潜むものを探り当ててバッサバッサと言い当てていく　けどですよ、こういう人生相談ものって、実は一方通行で、そのアドバイスを悩み主が受け取ったのか受け取らなかったのか、果たしてピントが合っていたのか、悩み主のためになったのかならなかったのか、わっかんないんです　下手したら持論の展開のために相談を選んだりもできてしまう　下衆の勘繰りですけど　占いなんかと大差ないんでは？すごいためになったような気がするし、響いた言葉もいっぱいあったけど　なんだかなぁってなるんですよね

2025/03/31

[Go Extreme]

恋愛のふつうって？： ３５歳処女です。恋は、した事がありません　僕の彼女に好きな女性ができました 性のふつうって？： 自分の性別が嫌い。でも、異性として生きたいわけではない　初めて同性とベッドを共にしました 恋人・家族のふつうって？： 彼氏にセフレを見つけてあげたい　普通の家庭を持ちたいと同性の恋人に言われました 社会の求めるふつうって？： 男です。男社会がしんどいです そのままの「自分」を取り戻すために： ノンケ男に愛されないならレズビアンにも愛されないですよね　上京すれば生きやすくなると思ってたのに

2021/11/22

[さきち]

突き放すわけでもとりあえず慰めるでもない言葉がたくさん詰まった本。お悩みはジェンダー系のことがほとんどで共感はあまりできるものなかったけど、言葉の明るさとか軽さとかにちょっと救われた。

2025/03/20

[茶子]

まきむぅさんの人生相談は、指南ではなく寄り添い。相談すると｢私はこうした。昔の人、他の国の人はこうした。あなたはどうする？｣と、自分で道を切り開く入口まで寄り添ってくれるような感じです。あとは自分で考え、歩いていかないといけないので、正直元気がないとできません。逆に、元気がないときに無理矢理｢大丈夫だよ｣と言われる方がよっぽど不誠実だと気付かされます。他人から｢大丈夫｣と思わされない、自分の人生は自分のものだと感じられる本当の意味で優しい本だと思います。

2022/04/06

[ちろみ]

目からうろこ！考えることをあきらめない。

2024/05/13