宝島社新書<br> NHKスペシャル ルポ 中高年ひきこもり 親亡き後の現実

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宝島社新書
NHKスペシャル ルポ 中高年ひきこもり 親亡き後の現実

  • ISBN:9784299015488

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内容説明

「扉の向こう」で何が起きているのか――

全国の自治体1392カ所を独自調査
話題の「NHKスペシャル」待望の新書化!

長年にわたるひきこもりの果てに、命を落とす――。いわゆる「ひきこもり死」が全国に広がっている。

いま、日本には推計61万人もの「中高年ひきこもり」の人たちがいるとされる。

高齢の親が亡くなった後、生きる術を失った「子」が衰弱死するという事態を、どうしたら回避できるのか?

2020年11月にオンエアされ大きな反響を集めた
NHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」の制作陣が書き下ろす、渾身のルポ。

【目次】
第一章 ある、ひきこもりの死
第二章 全国に広がる「ひきこもり死」
第三章 扉の向こうの家族
「“ひきこもりと社会”の現在地」/ジャーナリスト・池上正樹さん
第四章 親の死を言い出せない「子」たち
第五章 命を守るための模索
「本人のうしろから支える支援を」/「ひきこもりUX会議」代表理事・林恭子さん

【著者】
NHKスペシャル取材班
長年「ひきこもり」をテーマに取材を続けてきたメンバーを中心とする、全国で広がる「ひきこもり死」の実態を調査・取材するプロジェクトチーム。2020年11月に放送されたNHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」の制作およびドラマ「こもりびと」の取材を担当。中高年ひきこもりの実像を伝え、大きな反響を呼んだ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

116
珍しくNHKに受信料払って良かったと思えるルポ。放送直後多くの患者さんがこの番組の話をし、家族が死んだら私は自殺しますと言って黙り込み、どうやらただ事ではなさそうだと思っていた(けどテレビは見てない)。その書籍化。2019年に亡くなったひきこもりは判明しただけでも72人。親の死後自殺したり、困窮して餓死したり。精神科に通院している人なら何らかの支援に繋げられるが、何にも繋がっていない人を助ける手段がない。もし、精神科に措置入院させて自殺を回避しても、それはその人の望んだ生き方だろうかとも思う。2022/03/29

たまきら

45
「子供を殺してくださいという親たち」を読んだあと親子関係の難しさに思うところ大なのですが、このひきこもりのルポには法整備もマニュアルもないまま、ベストを尽くそうと手探りで奮闘する人たちが登場します。アプローチ方法や軽度~高度までを冷静に分析し、社会が介入できるシステムが求められると思います。2022/09/04

こばまり

33
胸に迫る番組であったが書籍化されていたとは知らなかった。遺された弟二郎さんの思いや言動にさらに触れることができる。福祉や医療に繋がっていない、繋がる意思のない、自傷他害の恐れもない人を如何に支援していくか。必要なのは気兼ねなく助けてと言える社会の醸成か。2022/04/01

たぬ

31
☆4  自分自身心療内科への通院歴があることもあってまったくの他人事ではないな、明日は我が身かもしれないなと思いながら読んだ。自分だけ助かって申し訳ないとか自分はダメ人間なんだとか、不必要に自分を卑下してしまうのって日本人の悪いところだよね。長い時間共に過ごして信頼関係を築くというのは確かに!と思った。たとえ会話はなくても一緒にいるだけで安心する相手がほしい。2023/01/04

香菜子(かなこ・Kanako)

27
NHKスペシャル ルポ 中高年ひきこもり 親亡き後の現実。NHKスペシャルの著書。中高年ひきこもりの人が親が亡くなってからも親の年金を不正受給していたニュースはよく見るかも。親の年金を不正受給は悪いことだし、親の年金を不正受給することは許されないこと。だけれど親の年金を不正受給しないと生きていけない中高年ひきこもりの人をサポートすることなしでは親の年金を不正受給することはなくならない。中高年ひきこもりは社会全体で考えていかないといけない問題。2022/01/13

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