電撃文庫<br> 僕らのセカイはフィクションで

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電撃文庫
僕らのセカイはフィクションで

  • ISBN:9784049140316

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内容説明

学園事件解決人・笹貫文士の高校生活は忙しい。学園内外のトラブルを引き受けながら、創作活動――Webで小説を連載する作家としても人気を博していた。
 最新作『アポカリプス・メイデン』の評価は高く、有名イラストレーターがファンアートを描いてくれるほど。しかし今、文士の筆は止まっていた。この先の展開に詰まっていたのだ。
 定期更新の締切が迫る中、学校からの帰り道でも、ヒロイン・いろはが活躍する山場のシーンに思考を巡らせる。ようやくイメージがまとまりそうになった瞬間──そのいろはが文士の目の前を駆け抜けて行くのだった──。
 超常現象(ファンタジー)と現実(リアル)の境界を超えて、作者知識で無双せよ!? 謎が謎を呼ぶボーイ・ミーツ・ヒロインここに開幕!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わたー

30
★★★★★氏の最新作は、学園のトラブルシューターとして活躍する主人公が、自身がWEBで連載している作品のヒロインと瓜二つの少女と出会うことから始まるボーイミーツガール。突然現れたとはいえ、いわば「娘」のような存在の少女を、持ち前の機転によって救い出す姿は主人公然としていて格好よく、だからこそ終盤の展開が生きていたように思う。というか、後半は何を言ってもネタバレになるので多くは語らないが、世界の構造に対する設定が元SEの著者らしいもので非常に良かった。単巻完結の良作。2021/11/24

オセロ

27
学校で解決した事件を活かしたWeb小説で人気を博していた笹山文士。そんな文士が学校から帰っている時に何故か小説の登場人物のいろはといろはを狙う奇術師が現れる。自作の小説の知識を活かして奇術師と戦う展開にはワクワクが止まりませんね。 果たして文士と奇術師がどんな戦いを見せてくれるのかと思いきや3章から話は急展開。何故〈フィクション〉と〈リアル〉が入り混じってしまったのか。若干難しい内容でしたが、重厚なSFファンタジーを味わうことが出来ました。続刊はあるのかな?2021/11/11

まっさん

26
★☆ うーん…全体を通してひしひしと感じられる合わない感… ある日、そこそこ有名なweb小説家である少年の目の前に、自作に登場するヒロインや悪の組織が現れて騒動に巻き込まれていくお話。とりあえず個人的な好みの問題として全キャラクターが全く刺さらなかったところがかなり厳しかったかなぁ。キャラデザは問題ないと思うけど、どのキャラもあまり魅力を感じられないというか、主人公・ヒロインどちらも悪い意味で主役感がないように感じられてしまった。 また、物語の構成に関してもやや疑問符がつくところがあって、中盤辺りで→2022/01/25

ひぬ

21
学園事件解決人、高校生、そしてWeb作家の三足の草鞋を履く主人公・笹貫文士。ある日、学校からの帰り道、ファンタジーとリアルが交錯し、彼は自作のヒロインに遭遇し超常現象に巻き込まれます。文士の設定が序盤からかなり盛られていたと感じましたが、まさかそう来るとは。中盤からの怒涛のどんでん返しには驚きました。終盤は怒涛の勢いで話が進み、色々な設定が複雑に絡み合ったので少し分かりにくかったですが、単巻の物語として綺麗に締め括られ、良い後味が残るラストでした。2022/01/06

かっぱ

17
学園事件解決人をしている少年が自作の小説のヒロインと出会うところから始まるボーイミーツガール。これは物語を愛した人たちに捧げる希望のお話だ。現実世界と創作世界が入り混じりながら展開される物語はどこかスタイリッシュで、中盤でひっくり返される舞台設定には心が躍った。後半の詰め込み方やメタフィクション的要素も孕むことで読む人は選ぶのだろうけど、創り物の世界を通して強い現実世界への希望を僕は感じずにはいられなかった。解釈次第で現実世界はまだまだ変えていける。そんな無限の可能性を感じさせる痛快な一作だった2021/11/10

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