海の十字路の交流誌 - 欧米に翻弄された東南アジア

個数:1
紙書籍版価格
¥2,970
  • 電子書籍

海の十字路の交流誌 - 欧米に翻弄された東南アジア

  • 著者名:矢延洋泰
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 勁草書房(2021/11発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326653126

ファイル: /

内容説明

本書は、多民族社会のモデルであり東西の文化が交差する海の十字路に位置する自由貿易港シンガポールを軸に、インド洋から南・東シナ海の前史から現代に至る基層文化と押し付けられた西洋化・近代化、それに翻弄されながらも文化的・民族的ダイナミズムを作り出した東南アジアの実相をあぶりだす。

目次

はしがき

I 海港植民地の建設と経営
 次代の風を読んだ“ラッフルズ”
 エポックとなる「自由貿易港」建設
 植民地経営を支えた「都市計画」
 植民地建設の主役=「クーリー」(苦力)
 附・アジアに植えつけられた都市景観美

II どんな船がやって来た──交易の主役たち
 季節風を操った帆船
 中国の“ジャンク”
 インド洋の“ダウ”
 ヨーロッパの“ガレオン”
 ローカル海域の“プラウ”
 附・東洋の応接間“ラッフルズ・ホテル”

III オーバーシーズ・チャイニーズの人びと
 チャイナタウン、その街の風景
 チャイナタウン、その暮らしぶり
 「落葉帰根」から「落地生根」へ

IV 植民地支配のかたち
 “郷に従って郷に入れ”を実践したイギリス
 “郷に入って郷”を無視した日本
 附・民族の尊厳と統一を図る言語政策

V 戦略的植物資源になった「ゴム」
 アマゾン流域で見つけたヘベア種
 アマゾンからイギリス・キュー植物園へ
 シンガポールからマレー半島に

VI 民族文化の伝統
 バティック/Batik/更紗
 南洋の風物誌「ヤシ」
 「ヤシ」の生活誌

VII 重層信仰の世界
 東南アジア、外来宗教と土着信仰
 シンガポール、多民族の宗教地図
 シンガポール、日常性の中の宗教

VIII 日本の進出
 フラッシュバック、シンガポールの日本人
 シンガポールの日本人街

参考文献
あとがき
索引

最近チェックした商品