内容説明
現代のトキワ荘。漫画家青春群像活劇。
手塚治虫に憧れた高校球児・細川歩は、部活引退後、将来の夢を漫画家に定める。平成元年4月、合格を果たした大分にある鳥羽デザイン専門学校漫画コースに無事入学。喜びも束の間、専門学校で研鑽を積んだからと言って必ずしも漫画家になれるわけではないという厳しい現実をつきつけられる。新しい友達はできたはいいが、同時に漫画家を目指すライバルという状況になかなか馴染めないでいる歩だった。
何度も投稿するのにデビューできない者、途中でドロップアウトする者、在学中にデビューを飾り東京へ向かう者・・・。厳しすぎる選別を受ける友人達。果たして歩は夢を実現することができるのか?
30年後の平成31年。再会を果たした同期の仲間たちは、どんな人生を歩んだのか。漫画に人生をかけた少年たちの感涙必至の青春群像活劇。
解説は北上次郎さん
※この作品は単行本版『漫画ひりひり』として配信されていた作品の文庫本版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
暇粒史
4
元スポーツ少年が突如漫画家を目指す。なかなかリアルで読みやすかった。漫画も読む側でいいよね。2021/12/12
iqo720
2
ザ・青春小説。身近にある漫画が題材だからかぐいぐい引き込まれた。テンポの良い展開なのであっという間に読了。ただの青春小説で終わらずに30年後の再会シーンがあることでまたひと感動を受ける。何かに一生懸命ってかっこいい。30年後をメインとした続編をぜひとも読んでみたい。2022/02/01
h_hukuro
0
同世代人で漫画研究会にいた人間としては思いっきり突き刺さる話でした。彼らほど頑張らなかった人生だけど、読んでいて応援したくなるほど熱くなれました。最後の先生との邂逅も良かったです。2023/05/03
ちなシケ
0
⭐️⭐️⭐️2021/12/04