内容説明
戦争、身分差、島流し、人質、側室、首さらし…
現代以上に理不尽だらけの時代を、
あの偉人たちは、なぜこんなにも強く生き抜けたのか?
●死が目前に迫っているのに「自分には一片の後ろ暗さもない」と言い切った吉田松陰
●裏切られてもなお、困っている人を見て見ぬふりできず立ち上がった大塩平八郎
●武士のプライドよりも、仲間の命を優先して出頭した近藤勇
涙しながらも、生きる力が奮い立つ、共感の偉人伝!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SHADE
24
まったく歴史に対しての知識が皆無であった僕も面白かった。歴史と一括りにしてしまうと、たちまちスカポンタンになるが、このようにひとりひとりに対してクローズアップしてくださると思い耽ることが出来る。『傲り・高ぶり・妬み・僻み』など私欲に溺れた人間の行末…。どのようにその人が『今』を駆け抜けたかを知る良い機会になった。今と違いマイノリティは主張すら許されない時代、突如自分がその立場になるとどうするだろう…。今ほど選択肢も無かっただろうな。自分を守る。人を護る。護り違いをしないようにしなきゃ。だな。2022/12/04
gissy
6
知っている話と知らなかった話が混ざり合っていて、ちょっと得した気持ちになった一冊でした。孝徳天皇の話は、自分の考えていた中大兄皇子のイメージに近かったので、少し驚きました。歴史に物語の要素を付け加えると急にとっつきやすくなりますよね。2023/02/21
読書国の仮住まい
6
正直すぎて上手く立ち回れないけど 後世に影響を残した生き方−自分の行動に一片の後ろ暗さもない吉田松陰 理不尽に踏みつけられたけど 泣き寝入りせず立ち上がった生き方−元寇で捨て駒にされた宗三郎 嫉妬と策略にはめられたけど、死後、評価が一転した生き方−忖度できない政治家長屋王 報われなかったけど、理想の自分を追いかけ続けた生き方−赤報隊隊長相楽総三 大事なものを失ったけど、役割をまっとうした生き方−妻の失明と全身麻酔、華岡青洲 大切な人と別れたけど、その人に恥じない人生を模索した生き方−織田信忠の婚約者松姫2022/07/12
Nat Hat
5
不遇な運命に翻弄された歴史上の人物のお話。人は誰しも個人の努力ではどうしようもない理不尽な状況を経験する。その時に読むべき本。 正しい行いでも、志があっても流れがダメなときはダメなんだわ。
べぃ
4
名前しか聞いたことのない人もいて、いろんな人のエピソードを浅く広く知れる本。高野長英が硝酸被って顔を変えて別人として生きていたことにびっくり。2023/02/12