中公文庫<br> 教科書名短篇 少年時代

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中公文庫
教科書名短篇 少年時代

  • ISBN:9784122062474

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内容説明

ヘッセ、永井龍男から山川方夫、三浦哲郎まで。少年期の苦く切ない記憶、淡い恋情を描いた佳篇を中学教科書から精選。珠玉の12篇。文庫オリジナル。

【目次】
少年の日の思い出/ヘルマン・ヘッセ(高橋健二訳)
胡桃割り/永井龍男
晩夏/井上靖
子どもたち/長谷川四郎
サアカスの馬/安岡章太郎
童謡/吉行淳之介
神馬/竹西寛子
夏の葬列/山川方夫
盆土産/三浦哲郎
幼年時代/柏原兵三
あこがれ/阿部昭
故郷/魯迅(竹内好訳)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

109
少し前に読んだ「人間の情景」篇よりも印象に残る作品が多いように感じました。とくにヘッセ、井上靖、柏原兵三、、阿部昭は以前に読んだことがあり再読して昔を思い出しました。最近あまり読まれていない柏原と阿部の作品はもう少し読まれてもいいのではないかと思います。柏原の「長い道」はいいと思います。2017/10/12

71
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/11/post-3e0705.html 中学の教科書に採られただけあって、まさに珠玉の掌編集。 いずれも懐かしく思い出せる物語でした。2023/11/30

はる

63
少年期の苦く切ない記憶、淡い恋情を描いた佳篇を中学教科書から精選。ヘッセの「少年の日の思い出」は既読。友人の蝶の標本を盗んでしまう物語で、胸が苦しくなるような展開だが、今でも強く印象に残っている。その瑞々しさは変わらない。その他は初めて読んだが、どれも味わい深い。山川方夫の「夏の葬列」、三浦哲郎の「盆土産」、柏原兵三の「幼年時代」、永井龍男「胡桃割り」、安岡章太郎「サアカスの馬」が印象に残った。2023/06/02

メタボン

45
☆☆☆★ 少年の日の思い出、胡桃割り、夏の葬列、故郷は既読。同じ一頭の馬をめぐる話でも心境が全く対照的な「サアカスの馬」と「神馬」が面白かった。「晩夏」は読んだ記憶がうっすらとある。思春期の少年のちょっと年上の男に対する嫉妬心が、ああそうだよなと納得させられる。「あこがれ」も晩夏と似たようなちょっと甘酸っぱい雰囲気の作品。「幼年時代」は肝試しのくだりと、父の書斎に忍び込んでチーズを食べていたのが兄弟全員だったというオチが良かった。「盆土産」は無性にエビフライが食べたくなる。2018/09/14

ちえ

44
元々知っていた話が2編。ヘッセの「少年の日の思い出」は主人公の自責の気持ちが突き刺さるよう。エーミールの一言で多くの人のトラウマ本となっているとも聞く。山川方夫「夏の葬列」時代背景と共に事実を突きつけられた語り手の苦しさ。多分、魯迅の「故郷」も既読だと思うが忘れていた。今回新たな気持ちで読み、深く心に染みた。永井龍男「胡桃割り」、井上靖「晩夏」、安岡正太郎「サアカスの馬」、三浦哲郎「盆土産」、柏原兵三「幼年時代」、阿部昭「あこがれ」も心惹かれ、初読の作者もいるので今後読んでみたい。2023/08/08

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