竹書房怪談文庫<br> 実話怪談 蜃気楼

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竹書房怪談文庫
実話怪談 蜃気楼

  • 著者名:鈴木捧【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 竹書房(2021/10発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784801928572

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内容説明

思考と精神を揺さぶる不穏な怪――。

山小屋で出会った男が見せてくれた、存在しない山の写真。
一月後、不気味な符合が…
(「夢ヶ岳」より)

霊妙なる山怪
封印された記憶
得体の知れぬ恐怖に侵される、胸騒ぎの恐怖実話!


人の心に鬼は棲む。
〈怪の釣り人〉が引き上げた34の闇実話!

目の前の現実が朧に霧散していくような不安感。
記憶を奪われ操作されているような違和感。
深遠奇怪な山岳怪談を中心に、胸がざわつく実話を集めた聞き書き恐怖譚。
・山道を下る途中の森で見たのは、幼い頃の記憶と符合する巨木と鹿の亡骸「鹿の葬式」
・山小屋で知り会った男が見せてくれた存在しない名前の山写真。一体それはどこなのか…「夢ヶ岳」
・F1好きの父が夜中に見ていた謎の事故映像。それは人気ドライバーの死を予知したビデオだったのか…「セナ」
・一家で夜逃げしたと噂の同級生が住んでいた空き家に幽霊が出るという。問題はキッチンに…「瓶のミミズ」

…他、不穏すぎる全38話!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あたびー

43
電書。山の話が多い作者さんらしい。山の怪談では、登山者の幽霊的なものより何ものかわからない怪異の話が好きだ。更に別々の人から聞き取った類似点のある話も好き。そんな条件を両方満たしていたのが、山中で餅のような正体不明のものを見る話であった。湯気が出ていたり、ちょっと中身が透けて見えたりする餅のようなものに山中で出会ったらと考えたらゾクゾクする。家の中にいるはずのない少年の動きを見て飼い猫だと分かって安心する話も良かった。2023/12/04

奈良 楓

15
面白い/面白くない話の落差が大きい。編集が著作化を急ぎ過ぎたのではないだろうか、と感じる。山の話は面白かったです。2021/11/21

qoop

13
山岳など人跡離れた場所での怪異には現実か幻覚かという曖昧さがつきまとうが、本書には街場で複数人が同時に体験したことであっても同じように曖昧な、立ち止まって振り返らない限り気づかないような幽けき怪異が多く収録されている。怪異そのものの本質を捉えようとしているかのような味わい。派手でないぶん余計に真に迫って感じられる。あわいを掘り出すような作風には好感しかない。2021/11/05

瓜坊

11
怪談というのは突き詰めていえば「楽しくない記憶」だと思う。つまり、僕たち人間は記憶で現在に成り立っているわけだけれど、その記憶がどうやら違っているかもしれないと感じても、それを違うと認めてしまうと現在の私が成り立たないのではないかと少々不安になる。この本のあとがきにもあるように著者は霊魂神仏に興味がない。前作の単著でもそうだった。「決定的な偶然や不思議」を描こうとしている。2022/02/28

ふるい

6
「鹿の葬式」「やわらかく」「ペットゲート」が印象に残った。"鹿は群れの仲間が死ぬと葬式をする"って、面白い。ほんとにあったらいいな。2022/02/13

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