内容説明
「住まいの臨床医」が教える、自分も家族もストレスを感じない家づくり
家の居心地が悪いから、休日はカフェで過ごす派だった人も、もはやそんなことができない時代がやってきた。
新しい生活様式が叫ばれる今、これからの家に求められるものは何か? これからの住まいのスタンダードとは?
多くの住まう人の悩みに耳を傾け、しっかりと聞いて、その解決策を提案し、住む人がずっとそこにいたくなる家を提供してきた「住まいの臨床医」が語る、だれもストレスを感じない家づくりのアドバイス。
「個」を大切にすることで、家族のコミュニケーションもスムーズになる。そんな価値観の見直しから始める、家づくりのニュー・スタンダードを先取りしよう!
〈目次〉
第1章 家は生きている/第2章 これからの生活様式に合った住まいへ/第3章 がまんの原因を取り除く/第4章 快適さをあきらめない/第5章 「片づく」の先にある理想の住まい方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほじゅどー
12
★★★コロナ以降家の居心地の良さは重要に。仕事空間も必要。動線のねじれ問題。洗面室と寝室との距離。洗濯機や浴室を2階に設置する案も。夫も妻も自分の居場所を持つのが理想。半畳あれば書斎は作れる。ダイニングのカウンター収納の一部をデスクに使う。趣味部屋をつくる。夫婦別寝室シェアハウス型の家も快適。老後は階段、トイレ、浴室のバリアフリーと家の断熱化。ひとり老後はワンルームスタイル。モノが散らかるのは動線の上に収納がないから。2024/07/14
ひめぴょん
8
居住空間の文化的違い、歴史的変遷から今の日本で求められる家を追求した本。日本には靴を脱ぐ習慣があり、風呂敷など多面的に利用できるものを共有する習慣があり、銭湯のように今はプライベートな空間となっているものを共用する習慣が過去にはあり、仕切りの有無で「可変する間取り」で占有することなく活用していたという歴史もあります。そういった「プライバシーの薄い共同生活」という暮らし方から「一人ひとりの好みやプライバシーを尊重する」暮らし方へ急激に変遷しました。家の中で自分の時間を優先するようになりました。誰もが自立して2022/01/11
草食系教師
4
日本の家はパブリックとプライベートが混在し過ぎているという主張には納得。まぁ、日本の場合、土地が限られているのだから仕方ないっちゃあしかたない。家族であってもプライベートな空間は必要という主張も大きく頷ける。本当に1人の時間ってないもんね。だから、トイレとかホッとするもんな。カウンターでの勉強、作業もいい感じ。2022/06/05
yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
2
版元がNHK出版なのは、著者がNHK文化センター講師の女性建築士だからでしょうか。家づくりの間取りや配置について様々なポイントを教えて頂きました。家も時代と共に代わってゆくものですね。2024/11/09
Go Extreme
2
家は生きている:なぜ家は快適な場所でなくなったのか 動線のねじれと収納問題 これからの生活様式に合った住まいへ:自分だけの居場所をつくる 家族の快適な距離を考える がまんの原因を取り除く:動線と収納を見直して片づくシステムをつくる 住み心地のいい家になる条件 洗面室や浴室に寝室(個室)を近づける 快適さをあきらめない:寒さ、暑さをがまんしない暮らし 薄暗さ、狭さをがまんしない暮らし 「片づく」の先にある理想の住まい方:住む人に寄り添う家 家を飾る前にやるべきこと2021/11/21