進化の技法――転用と盗用と争いの40億年

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進化の技法――転用と盗用と争いの40億年

  • 著者名:ニール・シュービン【著】/黒川耕大【訳】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • みすず書房(2021/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 960pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784622090434

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内容説明

変身するサンショウウオ、頭に肢をもつハエ。科学者達はそこに飛躍的な進化の原動力を見た。進化の謎とその巧妙なからくりを探る書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばたやん@かみがた

116
《読みやすい、分かりやすい》進化というものは、決まったゴールを目指して一直線に進む単調なものではない。飛行の為の翼や陸棲に適応した肺も突如出来上がった訳ではなく、前段階の器官がありそれを転用した結果である。そのような転用を促すメカニズムとして、細胞の中であるいはゲノムの中で、ウイルスや細菌との絶えざる争いや取り込み、遺伝子間の競争などがダイナミズムを産み出している結構物騒な代物なんだ、というのが全体の大きなまとめです。(1/4)2022/07/21

やいっち

70
ニール・シュービンの本は分かりやすく且つ面白い。『ヒトの中の魚、魚の中のヒト』(2008年)『あなたの中の宇宙』(2014年)に続いて三冊目。最初の著書で内容はもちろんだが、文章に惹きつけられた。これこそ欧米科学者の伝統のナチュラルヒストリーなんだろう。2022/06/29

小太郎

39
数ある進化論で疑問に思っていた事は漸進論(グールドの断続平衡説で否定されてますが)。いきなり目とか翼が出来るのは?だからその中間的な化石がある筈だというものですが目とか翼などに中間的な物は無いですよね。じゃあどうやって?それがこの本の言わんとする転用と盗用による進化の技法です。いみじくもダーウィンが言った「諸々の特徴の漸進的な変化には往々にして機能の変化が伴う」過去につくられた膨大な部品の再利用と新たな組み立てが飛躍的な進化の原動力だよ。これを遺伝子レベルから実際の色々な例を実証しています。成程!★42023/10/06

人生ゴルディアス

9
もしも進化が遺伝子へのランダムな変異だけによるのなら、同時に数百の遺伝子が連携を取らねばならない各機能はいかにして発生しえたのか? 確率的にあり得なくないかという謎についての本。『進化の謎を数学で解く』では、調節遺伝子ネットワークをひとつの回路とみなし、ある表現型を維持したままどこまで回路をいじくれるかについて書かれていたが、結論は膨大な冗長性を持ち、なんなら別の表現型が出てくるまで連続性を持つ、というものだった。本書はその話について、進化生物学的なアプローチでほぼ同じ話をしてくれる。しかもわかりやすい!2021/12/28

やご

6
研究者による、進化生物学の歴史です。直感的には「羽は鳥が空を飛ぶために進化させた」、「肺や足は魚が陸上に進出するために進化させた」と思ってしまいそうですが、本書のプロローグによれば、いずれも正しくないそう。「何事も、当然のことながら、私たちが始まったと思った時に始まっているわけではない」(アメリカの劇作家・リリアン・ヘルマン) 著者によれば、この言葉が進化の謎を理解するための重要な鍵となる、としています。(続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/1271.htm2022/05/01

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