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内容説明
最強の武闘派ヤクザとして数々の抗争に参戦し、山口組史上最も恐れられた若頭補佐として君臨した、中野太郎の実像に迫るドキュメントノベル。新書化にあわせ、中野太郎氏長男の「激白」を追加収録! 「おとんは何も言うてない……」本書の単行書版と、なぜかほぼ同時刊行された中野太郎著の告白本『悲憤』(講談社)。同書は本人が語ったとされる言葉を基に構成されているが、中野太郎氏は告白など一切していないどころか、出版の事実さえ知らなかった――。『悲憤』は中野太郎を「五代目を売った男」にし、その極道(おとこ)の魂までも踏みにじった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CTC
6
かや書房12月の新刊。[かや書房新書]の第1弾。単行本も18年同社。同社はメディアックス系=旧英知出版の流れを汲む版元(官能系を出す関係なのか、M&Aが多いゆえか、版元の複合形態にはどんなメリットがあるのか…)。中野太郎元会長の自著(宮崎学監修、講談社刊)と本書の単行本が、ほぼ同時に刊行されたのはちょうど1年前。講談社本の、刊行3年前と言われる中野氏本人の証言は果たして本物なのか、斯道界からだけでなく家族からも疑義が呈されている。本書の異例に早い新書化は、この類書への答えでもある、というわけだ。2020/01/09